12月29日 18時35分
俳優としてテレビや映画、舞台で活躍した根津甚八さんが、29日東京都内の病院で亡くなりました。
69歳でした。
根津さんは昭和22年に山梨県で生まれ、大学を中退して昭和44年にアングラ演劇界のカリスマ的な存在だった唐十郎さん率いる劇団「状況劇場」に入団し、端正な顔立ちと憂いを帯びた演技で劇団の看板俳優となりました。
昭和53年にはNHKで放送された大河ドラマ「黄金の日日」で、根津さんが演じた大盗賊・石川五右衛門が一躍、ブームとなり、これをきっかけに全国的な人気を得ました。
平成13年の連続テレビ小説「ほんまもん」では料理人を目指すヒロインの職人かたぎの父親を演じたほか、数多くの映画にも出演し、昭和57年の「さらば愛しき大地」では薬物に手を染めて転落していく男を演じ、日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。
根津さんは、平成13年ごろから目の病気を患って体調を崩し、徐々に仕事を減らしていましたが、平成16年に車を運転中に人身事故を起こしてからは表舞台から姿を消し、その後、俳優業を引退していました。
所属事務所によりますと、根津さんは29日昼ごろ東京都内の病院で、肺炎のため亡くなったということです。
新着ニュース