もう10日ほど前の出来事になってしまうのですが
8月に引き続きBuzzFeedNewsさんに取材していただきました。
8月の記事。
「感動か笑いか、だけではしんどい」
24時間テレビとバリバラに出演 義足の女優が語るリアル
今回の記事
障害者は“笑い”でしか描けないのか?
注目のNHK障害者バラエティ 義足の女優の問いかけ
今回もバリバラの特番に合わせた内容となっておりますが
バリバラのことだけに触れているわけではなく、
「障害のある人の描き方」について広く捉えて欲しいな、
という想いでお話しさせていただきました。
私の言葉がどこまで足りているのか少し不安にはなっていますが。
今回のバリバラの特番に関しては、
タイトルの「ここがズレている健常者」という言葉の表現に、
私はいい印象を持てませんでした。
健常者が間違ってるという風に捉えられてしまうのではないか?
そもそもこの「健常者」vs「障害者」みたいな描き方で本当にいいんだろうか?
実際特番を観て、賛否両論あると思いますが、興味深く観ました。
知り合いがたくさん出ていました(笑)
子供が障害者と出会った時のことや、
対応が障害によって、人によって、違ったりすること。
今まで障害者自身から語られることが少なかった生の声が
たくさん生かされていました。
「知ってもらうこと」は大切です。
まだまだ理解されないことが多いこの社会、
そこはもっともっと深めていくべきでしょう。
ですが、障害によっての対応の違い、
そもそも個人によって何が手助けであって、何が反対に傷つけたり、
差別になってしまうのか、違いがあります。
そう考えると、「障害者」というカテゴリーで語ることの限界もあると思います。
そしてこの「障害者」「健常者」という区別
あくまで私達は「障害者」という枠組みからは出られません。
この状態はどうなんだろう、と。
それでいいじゃないか
やっとここまできた
それはまだ語るには早すぎる
そう思われるかもしれません。
でも結局こういった番組って、障害のある方が身近にいたり、
興味がある人しか観る機会が少ないんですよね。
「障害者を扱う番組」「そうじゃない番組」って
超えられない壁のようなものがあるな、と感じていて
それは「障害者」「健常者」という壁と同じだな、と感じてしまいます。
テレビって何を映していくのでしょうか?
今年は相模原での殺傷事件もあり、
障害のある人にとって、やり場のない怒りや不安
自分の置かれる場所や権利をより深く考える年でした。
先日『障害は「個性」ではない、障害は「事実」だ』と書かれたキャッチコピーを見て
心臓を矢で射抜かれたような衝撃をうけました。
私も常日頃から「障害は個性」という言葉が嫌いで、
「障害はそれ以上でも以下でもない。障害だ。」と言っていました。
まさしくその通り。
その事実から、自分の人生を描いていくのです。
そこから他者と繋がっていくのです。
個々の才能や努力、チャレンジが
輝く社会になっていって欲しいな、と思います。
私も、もっと女優&ダンサーとして頑張るぞ。
映像もやりたいぞ!
出てナンボだな、と最近本当に思う、森田かずよでした。