政府の地震調査委員会は29日、臨時会を開き、茨城県北部で起きた地震は、北北西-南南東方向に延びる長さ15キロ程度の地下断層が動いたとみられるとの見解を示した。委員長の平田直・東京大地震研究所教授は「主要な活断層がある地域ではないが、東日本大震災の影響で地震が起きやすくなっている」とし、注意を呼びかけた。
調査委によると、震源断層は西南西に傾斜し、断層の西側がずり下がる「正断層型」と推定される。国土地理院による観測では、西側エリアで最大約27センチの沈降か西向きの地殻変動が確認された。今後1週間ほど、同程度かより強い揺れに注意が必要という。【飯田和樹】