2016年12月29日

iPhone7とApple Watch2の間でモバイルSuicaの移動がワンタッチで出来ることを知り、自分が使うクレジットカードで、iPhone7に登録可能なクレジットカードは全てiPhone7に登録した。目的はいま財布の中に入れているクレジットカードを減らすためだ。すると財布の中に残ったカードは、ファミリーマートやローソン、じぶん銀行のカードぐらいとなり、だいぶスッキリした。

iPhone7に登録しておいても、あるいはカード単体で持っていても、クレジットカードを紛失または落とした時は誰でもすぐにカード会社に連絡するだろうから、危険度は同じ。だったらもう全部iPhoneに集約した方が便利かもね・・・・という判断だった。いまはモバイルSuicaをApple Watch2で利用しているが、この2か月近く使用した感想を改めて列挙する。

■Xperia Z3 SOL26でのモバイルSuica使用感とApple Watch2のそれは変わらない。
■Apple Watch2の左腕装着で改札口通過は慣れれば、特に問題はない。
■コンビニ店頭支払はApple Watch2決済の方が素早く処理できる。
■スマホをポケットから取り出さないので落として傷つける危険性が減った。

いずれも当たり前といえば当たり前のことだが、自分の場合、iPhone7にモバイルSuicaを登録しておくよりもApple Watch2の方が便利かもね・・・・という気がしている。その理由はスマホをポケットから取り出して落とす危険性が減ったからだが、Apple Watch2の場合、決済が完了するとApple Watch2が微振動を装着手首に伝えてくれることも気に入っている。

Xperia Z3 SOL26はコンビニ店頭支払時、支払が完了したのかどうかたまに分からないときがあり、店員さんに、引き落としは済んでいますか?と確認することが少なからずあったが、Apple Watch2はワンクッションおいて装着手首部分に微振動が伝わる。自分はこれで、ああ、正常に引き落としが行われたんだなと確認しているが、これは結構重要なことだ。

20160910_Apple_3

いちいち画面を見なくても音で決済完了を伝えてくれる配慮はありがたく、Apple Watch2の完成度の高さを改めて感じる。別にAndroid Wearを卑下するつもりは毛頭ないが、次期Android Wear 2.0搭載の新型が発売されたとしても、ここまで芸の細かい微振動はちょっと無理かもね、という気がしている。

購入したばかりのmoto360 2nd gen.を数か月で売却したのは、初代Apple Watchの微振動による着信通知ができなかったから・・・というのがその一因だが、通常のバイブレーションとは異なり、周囲の人は全く気がつかない、装着した本人だけに伝わる微振動機能は使ってみて初めてそのありがたさが分かり、かつまたApple Watch2を手放せない理由となっている。

平日は改札口通過やコンビニで毎日利用しているApple Watch2のモバイルSuicaだが、ネットでよく書かれている事前のダブルクリックの有無については今まで一度もやったことがない。JR・地下鉄改札や各種コンビニエスストアでは読み取り器に向けて手首をかざすだけですべて支払いが完了している。

20161229_iPhone_4

ただ周囲を見渡すとApple Watch2で決済を行っている人は皆無に近く、滅多に見かけることはない。まだまだ発展途上なんだろうなぁ・・・・と思っているが、その利便性の高さが広まるにつれてある一定数まではApple Payによる支払いは増えていくような気がするのだ。例えば以下の記事を読むと・・・・

垂直統合武器に決済で新体験、「アップルペイ」の勝算
20161229_iPhone_1
実はアイフォーンと同様、モバイルウォレットを内蔵する最新型マックブックプロ

「Touch IDでgifteeに¥500を支払う」――。

2016年10月にアップルが発売したばかりの最新型ノートパソコン「MacBook Pro(マックブックプロ)」。ウェブブラウザーを立ち上げて、KDDIなどが出資するギフティー(東京・渋谷)の贈り物購入サイトにアクセスしていざ決済する場面になると、こんなメッセージがキーボード上部の小型タッチ液晶に表示される。Touch IDと呼ばれる指紋センサーに指を添えると、本人確認をして決済が実行される。

実はこれも、アップルペイが実現する新しい買い物体験の一つだ。コンビニエンスストアのレジでアイフォーンをかざすのと同じ利便性を、ネットショップで、しかもパソコンでも享受できるわけだ。アップルペイの実現には指紋センサーに加え、クレジットカード情報を格納する専用ICチップ「セキュアエレメント」が欠かせない。最新のマックブックプロはこの二つを内蔵している。

なぜ、こんなことができるのか。このほど自著「決済の黒船 アップルペイ」(日経BP社、税別1600円)を上梓したモバイル決済専門ジャーナリストの鈴木淳也氏は、次のように明かす。「あまり知られていないがアップルは、アイフォーンとマックの最新OS(基本ソフト)を一新した2016年秋、標準搭載するウェブブラウザーからアップルペイを呼び出す機能を盛り込んだおかげだ」。

つまりマックブックプロに限らずアイフォーンの利用者も、ブラウザーでネットショッピングをする際にその恩恵に預かることができるわけだ。アップルペイに対応したギフティのようなECサイトであれば、利用者はアイフォーンやマックを使って自分の“仮想的なクレジットカード”で支払いができるようになった。

20161229_iPhone_2
ウェブブラウザーで対応ECサイトにアクセスすると、アップルペイで支払える

中国台湾のモバイルショップサイトを見ていると、かなりの激安サイトが見つかる。ASUS製のAndroidスマホが日本国内よりもかなり安く販売されており、安心して取引できるのならば申し込んでみようかな?と思うのだが、躊躇してしまう最大の理由が中華系サイトにクレジットカードを入力するのは何だかなぁ・・・という不安心理だ。

ファームウェアレベルでバックドアを仕込んで、分からなければもっけの幸い、バレたら型通りの謝罪で済ませる国の人たちだからね、ちょっとね・・・・信頼できないよね・・・・っていう感じなのだが、それもApple Payに対応したサイトであれば安心だ。

20161229_iPhone_3
アイフォーンでネットショッピングする際にも、ECサイト側にカード情報を渡さずに済む

■安全面に大きな違い

ECサイトならクレジットカードで支払えるのが一般的だし、一体何が違うのか――。こんな疑問も浮かんでくる。ただ、これまでのクレジットカード払いとアップルペイによる決済の間には、安全面で大きな違いがある。

まず、「トークナイゼーション」(トークン化)という仕組みによって、そもそも本来のクレジットカード番号を使わずに決済を行える。店舗側にカードにまつわる各種個人情報を“さらす”ことなく買い物ができる。もう一つは、指紋による本人確認を通過しない限り、支払いは実施されることもない。

従来のカード払いでは、一度きりしか使わない無名のECサイトでもクレジットカード番号を入力して店舗側に伝えなければならない。フィッシング詐欺などが横行する現状を踏まえると、買い物先が本当に信頼の置けるECサイトなのか、不安に感じる人は少なくないはずだ。万が一、そのECサイトからカード番号が流出すれば、悪意のある第三者の手に渡って、悪用されてしまう危険性がある。

日本でクレジットカードが欧米に比べて浸透していない背景の一つに、こうしたネット上での利用における安全・安心の問題があるとされる。一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会(JECCICA)が米決済大手ペイパルと共同で調査してまとめた「中小EC企業向け2016年EC戦略白書」によると、直近1年以内に中小のECサイトで買い物をした人は全体のわずか7.3%にとどまっている。

「使わない」と答えた人に理由を尋ねたところ、17.5%が「セキュリティー面で不安だから」とした。全体の96%が会員登録することにも、「なんらかの抵抗がある」と答えており、生年月日などの個人情報を必ずしもすべて正しく入力しているわけではない実態も浮かび上がる。

Android → iPhoneにクレジットカードを含む決済を移行した理由の一つに挙げられるのが、やはり安全性だ。ソフト・ハード垂直統合型のiPhoneであれば第三者が決済に介入できる余地は極めて低くなるが、OS・ハード・アプリ分業のAndroidでは脇が甘くなり、そこにつけ込む第三者が現れないとも限らない。

■「おサイフケータイ」と「ペイパル」を合体

現段階では、リアル店舗でのクレジット決済が手軽に完了することを前面に押し出し、アップルペイの魅力を全力でアピールしているアップル。その真意は、まずは分かりやすい点を訴求し、利用者の母数を着実に増やすことにあるのだろう。

日本では早くから「おサイフケータイ」が誕生したが、万人が財布代わりに使うほどには浸透していない。まして海外では、モバイルウォレットという概念そのものが目新しい。財布を取り出すことなく、スマートフォン(スマホ)で日々の生活で発生する支払い行為が瞬時に完了する便利さは、今までにない気持ちの良い買い物体験として映るに違いない。

消費者がポケットの中に入れている財布を徐々に“巻き”取っていき、モバイルウォレットへと置き換えていく。作戦が成功したタイミングで、「実はネットでも今までになくお手軽に、しかも安全にカード決済できるんです」とアピールする。魅力を十分に知った消費者にとって、ECサイトでアップルペイを使う意義はすぐ理解できるし、心の壁はすぐに瓦解するはず。結果、需要のある決済手段として、ECサイトの側もアップルペイを導入せざるを得なくなる――。こんなシナリオをアップルは描いているのかもしれない。

ネット決済に限っていえば、これまでにもペイパルが各ECサイトに変わって決済代行するサービスとして欧米を中心に人気を博してきた。決済時にECサイトからペイパルに一時的にジャンプして、ECサイト外で決済を実行できる点が支持された。

アップルペイはいわば、リアル世界での決済を手軽にする「おサイフケータイ」と、ネット世界での決済を手軽にする「ペイパル」を合体させたようなサービスと考えるのが正しい。しかもトークナイゼーションや指紋認証によって、安心感をうまく演出している点で従来の決済手段に比べてアドバンテージもある。

アップルペイ対抗サービスとしては、12月14日に日本でも展開が始まった米グーグルの「Android Pay(アンドロイドペイ)」のほか、米マイクロソフトの「Microsoft Wallet(マイクロソフトウォレット)」、韓国サムスン電子「Samsung Pay(サムスンペイ)」などが続々登場している。モバイルウォレット界隈はにわかに活況を呈し、競争が激化している。

ただ、ネットを含めてさまざまな場面で使えるようにする思想や使い勝手の良さで、アップルペイは他を数歩リードしている印象が強い。垂直統合モデルにこだわりハード、ソフト、サービスを一体設計する同社の強みを決済サービスでも発揮している。


Lancer2000lancer2000 at 17:38│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字