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<自己紹介>
居村 佳知(いむら よしとも)
昭和61年(1986年)生まれ。
神奈川県横浜市出身。
機械加工メーカーに勤務して多種多様な技術を習得し後に大学教職員を経験。
フリーの3Dデザイナーで一般の3Dプリント作品製作の他に最新技術や3D銃の研究を行っています。
日本で始めて3Dプリンターによる3D銃の開発・製造・3D銃のデータの公開を行いました。
また世界で最初に確実に作動する3Dプリントによる回転式拳銃を開発し
試射映像がインターネットを通じて米国をはじめ世界中で注目され3D回転式拳銃の基礎を築きました。
しかし日本でモデルガンとして製造した3D銃のテストモデルが刑事事件に発展したため
現在も3D銃の研究は継続しているものの事件後からは事件の再発や犯罪の幇助が適用される危険性から
日本国内においてテストモデル製作と3D銃のデータ公開は中止する事に決定しました。
研究用の3D銃のデータに関しては海外データベースで管理し部外者の悪用を防いでいます。
私は知識の探求者であり人間の無限の可能性を信じ世界で誰も思いつかない物事を日々考えています。
そして自分の価値観を理解できる社会を求め将来的にアメリカ合衆国への移民を強く希望しています。
<3Dプリンターで製造した拳銃所持事件について>
私は事件当時インターネット上でアメリカの人々と3D銃の技術開発を目的とした活動を行なっていました。
しかし日本国内では自ら設計した3D銃をそのまま製造してしまうと違法となってしまうため
法律を調べた上でモデルガンとして製造し空砲を射撃する動画を動画共有サイトに投稿していました。
それを日本警察のサイバーパトロールが発見し私は捜査対象となり家宅捜索を受けました。
その時に3D銃のモデルガンは押収されその後しばらくして科学捜査研究所で鑑定した結果
そのままでは射撃不可能なものの容易に改造可能な手製拳銃とされ逮捕に至りました。
日本の銃刀法では容易に改造可能な銃は違法になるもののどの程度が容易に改造可能かは
明確な基準が存在せず警察の裁量で判断される危険があるようです。
樹脂製のモデルガンは以下の写真に示すように銃身内にインサートと呼ばれる弾丸の発射を不能にする遮蔽版が
埋め込まれているのですが私の製作したテストモデルのインサートは市販のモデルガンが鋼かステンレス製の
インサートなのに対してアルミ製だっために科学捜査研究所によってどの程度改造し易いか試すために鑑定という名目の元に
インサートをドリルで除去するなどして実弾が発射可能な状態に改造されました。
結果として科学捜査研究所は「インサートを除去すれば正規の実包ではなく威力を低くした手製実包なら発射可能な手製拳銃」
という鑑定結果を出したため違法銃器とみなされました。
<裁判について>
<罪状を認めた理由>
私はこの事件については前例がなく強力な銃規制を施行している日本として今後銃器が製造される事を防止する
ために本来違法ではないものを国策により銃刀法の適用範囲を拡大し強制事件化したものだと考えています。
政府としては私に身に覚えの無い罪状を否認させ感情的に反発させることで求刑年数を引き上げ
見せしめとする事が目的なのでそれに乗ってしまっては売られた喧嘩を買うのと等しい行為になってしまいます。
なので私はもし仮に製造した銃が違法であったとしても違法性の認識は無いという戦い方をしました。
<裁判での検察官の主張に対して感じた事>
検察官の主張
被告人は我が国の銃規制について反対の意見を持っており誰もが銃を所持出来るようにとの主張を
実現するために3Dプリンターを用いて銃を製造する事でそれを自ら証明し銃規制を形骸化しようと考えた。
3D銃は銃身内にインサートを挿入する事で法律の盲点を突き脱法銃器として社会に蔓延させようとした。
求刑 懲役3年6ヶ月
私の感じた事
3D銃については違法である事を認識していたと言われましたが私は一人の人間として法律を守る意思が強くありました。
私は自由には責任と義務が伴う事は法治国家として当然の事だと思いますし自分の主張を法を犯してまで
実現させようとは思いません。
インサートを銃身内に挿入したりして3D銃をモデルガンとして作成した事は脱法銃器の作成ではなく安全対策を取り
法律を厳守しつつ銃器の研究を継続する事を目的としたものです。
<裁判での裁判官の判決に対して感じた事>
裁判官の判決
被告人の作成した3D銃は検察官が主張するほど危険なものではなく悪用を防ぐために十分な強度を持たせずに
作成した事は黄色の3D銃は発射時に銃身に亀裂が生じ青色の3D銃は発射時に銃身が脱落した事から認められるが
銃刀法では一発でも実包が発射可能なものは銃と認定されるため2丁の3D銃は違法である。
3D銃の違法性については質問に対し改造するとすれば1時間程度で改造可能と回答している事や
被告人の持つ技術を考えれば違法性の意識はあったと言える。
被告人が我が国の銃規制について反対の意見を持っている事は自由であるがそれを実現しようとした事は悪質だ。
しかし被告人は前科前歴が無い事や3D銃については悪用を防ぐ安全対策を施しており
実包も製造していない事から刑を減刑する。
判決 懲役2年(実刑)
私の感じた事
事件当時の私は工科大学の教職員で機械工学の実験実習の指導業務に当たっていて学生に対する責任もありました。
それに当時の職場は苦労して見つけた職場であり私が自分から解雇に繋がるような行動を取ると本気で思ったのでしょうか?
作成した3D銃の安全対策は市販の玩具銃を参考として作成したもので市販の玩具銃の中にはインサートすらなく
適合する手製実包を作成すればすぐ装填して発射可能なものもあります。
それを参考として作成した事が言い訳とされるのはおかしい事であり
自らの正当性を主張する事は言い訳ではなく一人の人間としての人権だと思います。
また私の場合はモデルガンの改造事件とは根本的な性質が異なり実銃に近づけるために改造するどころか
法律を守ろうとして安全対策を取りその技術的な問題が原因で事件になっています。
真正拳銃を所持していた者やモデルガンを改造した者が執行猶予されているのに実刑となった事は
国策による見せしめと言う他ありません。
銃を社会から廃絶したいあまり本来事件にしなくても良い案件を国家権力を悪用して事件とした事は
悪質と言わざるを得ません。
法律が裁量と言う国家権力によりどうにでも解釈されてしまうならそれは法治国家の根底を揺るがす無秩序な行為に他なりません。
銃規制について反対の意見を持っている事は自由であるがそれを実現しようとした事は悪質だと言われた事に
対してはなぜ社会から失われた自由を取り戻そうとする事が悪質なのかと思います。
日本では戦前の時代において民間人は警察に登録すれば現代実包を使用する拳銃などの銃器を護身用に所持可能でした。
分かり易く言えば窃盗犯から奪われた私物を取り返す行為は悪質であり犯罪なのでしょうか?
これには銃が悪いものであるという社会的差別が根強く日本社会の背景にある事と強い関連性があると思っています。
また仮に違法な物を違法と知らずに作成したとしてもそれは過失であり罪に問われる事は間違いです。
全ての法律を把握する事が不可能だからこそ意思に反して法に触れた人を守るのも法律の役割だと思います。
そして日本の警察や検察は成績を重んじるので罪を生み出し犯罪でもない事を犯罪化しようする体質が存在します。
私は彼らには成績よりも法の番人だからこそ人の至らない部分につけ込むのではなく人間としての良心を重んじて欲しいと思います。
そして日本の未来ある子供達にこのような日本社会の負の遺産を残してはならないと個人的には感じていますし
何よりも国家権力や悪意のある人間の脅迫と暴力に怯え自己主張ができない人間になってほしくありません。
人は個人の自由や価値観が侵害されそうになったとき集団を形成したり支持者と結束して人権を守る行動を誰もが取れるべきなのです。
私の銃に関する活動は私と日本国民の価値観の違いもあり日本の社会から大きな批判を浴びました。
しかし私の活動はあくまでも法律を守った活動であり私はずっと自らの身の潔白と無罪を信じています。