朝鮮半島の南北には30分の差。それなのに、なぜ日本と韓国には“時差”がないのか

Pocket
LINEで送る

しかし、1910年の日韓併合によって「日本の時間」に合わせることに。1945年に日本の植民地統治が終ると標準時を127.5度に戻したが、朴正煕政権時代の1961年に再び135度の時間を適用することとなった。

朴正煕政権が135度を採用したのは、駐日米軍と駐韓米軍の効率化を図るためという名分だったが、日本基準に合わせるということで不満の声も少なくなかったという。

ちなみに2015年、韓国と同じく日本と時差のなかった北朝鮮は、127.5度を基準にした時間に変更。

同年8月23日に板門店で開かれた「南北高位当局者接触」は、15時30分(韓国時間)に会談が始まっている。韓国時間で15時半に開かれた会談は、“平壌時間”では15時ちょうどに開かれたことになった。

韓国では近年も、標準時を127.5度に変更しようという主張が出ており、2013年には国会で関連法案が発議されたことも。

それが反対された理由は、大きく3つ。