糸魚川大規模火災から1週間 がれき撤去本格化へ

糸魚川大規模火災から1週間 がれき撤去本格化へ
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新潟県糸魚川市の大規模火災は、発生から29日で1週間です。市は、早期の復興に向けて民有地のがれきの撤去作業を年明けから本格化させる方針で、今後、費用負担などを含め、こうした意向が個々の住民にどこまで理解を得られるかが課題となっています。
今月22日に新潟県糸魚川市で、ラーメン店から出た火が風によって広範囲に燃え広がり、およそ30時間たって鎮火しました。市の災害対策本部によりますと、延焼した範囲は、およそ4万平方メートルに及ぶとみられ、144棟の住宅や店舗が焼け、16人がけが人をしました。

火災の発生から29日で1週間になり、糸魚川市は、被災した住民が入居する公営住宅などを確保したほか、早期の復興に向けて市が所有者に代わって民有地のがれきの撤去を進め、処理費用のうち被災した人たちの負担は最大で2割にとどめる方針です。

こうした方針は、28日までに開かれた住民説明会で提示され、市によりますと、がれきの撤去については、参加した7割ほどが同意の意向を示した一方、費用の全額負担を求める要望も出されたということです。

市は、がれきの撤去作業を年明けから本格化させる方針で、29日から各世帯に同意書を配り、最終的な意思を確認することにしていて、今後、費用負担などを含め、市のこうした意向が、個々の住民にどこまで理解を得られるかが課題となっています。