聞き手・杉山正
2016年12月28日20時22分
■ジョンズ・ホプキンス大ライシャワー東アジア研究所、ケント・カルダー所長
安倍首相の真珠湾訪問は特に、トランプ米次期大統領の支持層への影響があるだろう。トランプ氏は、オバマ大統領が広島を訪問したのに、日本の首相が真珠湾に行っていないことに不快感を持っていたと考える。その点において、前進があった。
トランプ氏にとって、安倍氏が訪問したということも重要な点だ。安倍氏と面会し、理解し合える人物だと考えたと推測する。トランプ氏は強い反中国で、安倍氏と共通点を持っているように思える。
政治的にも、安倍氏は真珠湾の問題を悔い、尊重している姿勢を前もってトランプ氏に示すことができた。これは、今後の米国と日本との関係によい機会だった。生産的で柔軟な対話を広げ、同盟を強化する戦略的な利点がある。日本が中国やロシアと向き合う上でも有利な力を持ちうる。
ただ、オバマ氏の広島訪問と安…
残り:506文字/全文:879文字
トップニュース
新着ニュース
おすすめ
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部