「飲めない水」を「飲み水」に、水質検査業者ら8人摘発=ソウル地検

 ソウル東部地検刑事2部は27日、水質検査にほかの水を使用するなどし、虚偽の検査結果を記した書類を発行したとして、水質検査業者の役員・社員7人と江原道・寧越郡庁の上下水道事業所公務員1人の計8人を飲料水管理法違反などの容疑で逮捕したと発表した。

 検察などによると、容疑者らは2014年6月から先月にかけ、マンションやビル、ミネラルウオーターの製造業者などから依頼された水質検査で、虚偽の検査成績書1万5200件余りを発行した疑いが持たれている。依頼を受けた場所から採水せず、別の水道水で検査する手口を使っていたという。また、一部の検査で大腸菌や雑菌などの微生物が検出され、飲み水に適さないとの判定が出ても、これを「適合」に改ざんしていたことも明らかになった。依頼した側は、発行を受けた虚偽の検査成績書を管轄の自治体に提出した。

 検察と環境当局は、摘発した水質検査業者5社のうち、2社の指定を取り消し、残りについては調査を実施中だと伝えた。

チュ・ヒヨン記者
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