安倍首相、オバマ大統領と真珠湾で慰霊

 日本の安倍晋三首相が26日(現地時間)、ハワイを訪れ、太平洋戦争以降の米軍戦死者らが埋葬されている米国立太平洋記念墓地を訪れて献花した。

 安倍首相は続く27日昼(韓国時間28日午前)、バラク・オバマ米大統領と一緒に旧日本軍により攻撃された真珠湾を訪れる予定だ。戦後の1950年代に日本の首相が真珠湾を訪れたことはあるが、日米の現職首脳がそろって訪問し、犠牲者を追悼するのは真珠湾攻撃から75年を経て初めてのことだ。真珠湾は1941年12月7日(現地時間)、日本が宣戦布告なしに奇襲攻撃を敢行し、米兵士・民間人2403人が死亡した場所だ。安倍首相の真珠湾訪問には岸田文雄外相や稲田朋美防衛相らも同行している。

 安倍首相は出発直前、羽田空港で記者らに、「戦争の惨禍を二度と繰り返さてはならない」と述べた。誰が起こした戦争なのか、主語をはっきり述べたり、日本が間違っていたという明確な謝罪をしたりすることはなかった。安倍首相は昨年4月の米上下院合同演説、8月の安倍談話発表時も「日本は痛切な反省を表明してきた」という間接的な表現を使った。このため、真珠湾での慰霊後も同様の発言をするものと見られる。

 今回の会談は安倍首相の二度目の執権以降で10回目となる日米首脳会談であり、オバマ大統領在任中最後となる会談でもある。日本経済新聞は「(オバマ大統領と会談するが、実際は)米共和党に見せようという会談」と分析した。今後トランプ政権が中国関連政策を変更したり、在日米軍の駐留費増額を要求したりする場合に備え、安倍首相があらかじめ真珠湾で謙虚に慰霊する姿を見せておき、共和党タカ派の気持ちをつかんでおこうということだ。安倍首相は羽田空港で「(真珠湾で和解の姿を見せて)日米同盟の価値を世界に示す」と述べた。

東京=金秀恵(キム・スへ)特派員
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