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【安倍首相真珠湾訪問】
「アベ=歴史修正主義者」のレッテルはオバマ政権中枢まで染みわたっていた… 米議会演説を機に米側に変化
この2つの演説後、安倍の歴史観に対する批判は鳴りを潜めた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は米議会演説前に「アベは戦時中の歴史にどれほど真摯に向き合うのか」と挑発的な社説を掲載したが、演説後は沈黙した。
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一方、歴史問題をテコに日米離反を狙う中国や韓国は失策を続けた。
米政官界では、安全保障などをなおざりにし、慰安婦問題に固執する韓国政府の態度に疑問の声が相次ぐようになり、「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」という流行語が生まれた。27年3月に親韓派で知られる駐韓米大使のマーク・リッパートが親北派の暴漢に襲撃され、顔に約80針も縫う大けがを負ったことも韓国への心証を悪化させた。
中国は9月に抗日戦勝70年を記念して軍事パレードを行ったことが裏目に出た。米英独など主要国はほとんど出席を見送った。
米紙ワシントン・ポスト(WP)は「中国の反日プロパガンダは国内問題から国民の目をそらす意図がある」と批判。NYT紙も「日本を『反省しない敵』と位置づける中国政府の決定は、天安門事件の弾圧で共産党への信頼の危機が生じたからだ」と断じた。
南シナ海での人工島建設などもあり、米大統領、バラク・オバマも中国への不信を強めていく。
NYT紙の慰安婦問題に関する記事にも変化が表れた。日本側の主張も取り上げるようになり、12月の慰安婦に関する日韓合意の際は、社説で「安倍首相と朴槿恵韓国大統領が慰安婦問題を終了させたことについて高く評価されるべきだ」と説いた。