日本の安倍首相、真珠湾を訪問 日米首脳そろっては初めて
- 2016年12月28日
日本の安倍晋三首相は27日(日本時間28日朝)、米ハワイ・真珠湾の追悼施設「アリゾナ記念館」を訪れ、太平洋戦争開戦のきっかけとなった1941年の真珠湾攻撃の犠牲者に対して哀悼の意を表明した。
安倍首相は、「戦争の惨禍は、2度と繰り返してはならない。私たちは、そう誓った」と述べた。
安倍首相の慰霊訪問にはオバマ米大統領も同行した。日米の首脳がそろって同地を訪れるのは初めて。
真珠湾攻撃では、米軍関係者と市民の計2400人以上が死亡した。
「希望の同盟」
アリゾナ記念館は、攻撃の際に沈没した戦艦アリゾナの残骸の上に建設されており、死亡した兵士らの遺体が今も艦内に残されている。
安倍首相は和解と平和を約束し、「戦艦アリゾナに眠る兵士たちに、米国民、世界の人々に、固い、その決意を表明する」と語った。
さらに安倍首相は、米国が戦後、日本との関係修復に力を入れたことを称賛した。太平洋戦争は、米国が1945年8月に2つの原子爆弾を広島と長崎に投下して間もなく、終わった。
また、米国と日本の現在の同盟関係について安倍首相は、「希望の同盟」だと述べた。
オバマ大統領は慰霊訪問の後、「いまだに死者を悼む海」で花を捧げたと語った。「あの朝、兵士らの勇気は、肩に付けられた階級章よりも、彼らをより良く表していた」。
オバマ大統領はまた、「日本がいつも私を歓迎してくれたように、友情の精神で」安倍首相を歓迎する、と述べた。
安倍首相は、日本の首相として初めてアリゾナ記念館を訪れた。同首相は、慰霊に訪れたものの、当初から予想されていたように、謝罪はしなかった。
真珠湾攻撃では、停泊していた8戦艦のうち4隻が撃沈し、残りの4隻も撃破された。太平洋戦争はその後間もなく始まった。
戦艦アリゾナの乗組員が攻撃による死亡者の半数近くを占めており、多くの遺体は沈没した戦艦内に残されている。
(英語記事 Japan PM Shinzo Abe makes landmark visit to Pearl Harbor)