最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (当日分)

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《カナル24》の条件表No.20「平均線と順位相関」を使って日経平均の動きをウォッチします。向こう10日くらいの動きをターゲットにしています。


(2016.12.28) TOPIX 1536P(+0)  日経平均 19401円(-1) 13.1億株 (1兆5591億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海  -0.25%
(2)英FT100  -
(3)独DAX   +0.19%
(4)仏CAC   +0.18%
(5)NYダウ   +0.06%
(6)ナスダック   +0.45%

休場明けの米国は小幅上昇。ただ経済統計値がよかった割には上昇が限られた。出来高も薄いのでまだ投資家は市場に戻っていないようです。

米国長期債利回りは2.563%と上昇し、円は117半ばへ少し円安になる。 東芝は-80円のストップ安比例配分で終わる。

日経平均は海外勢の参加がなく小動き。出来高・売買代金ともに極めて薄かった。


■■ グラフを見て売買方針を切り替えることについてC ■■

「売買方針を切り替える」とは、
  1. トレンドが上を向いたと判断したときは買い方針
  2. トレンドが下を向いたと判断したときは売り方針
  3. トレンドの判断ができないときは逆張り方針
をとるというだけのことです。その際に何を基準にしてトレンドを判断するのか? が問題になりますが、ここまでの連載では4本の平均線(9 日線・25日線・75日線・200日線)と株価の位置関係を見て、
  1. 株価が4本の線の最上位に出たときからは上昇トレンドにある。
  2. 株価が4本の線の最下位に出たときからは下降トレンドにある。
としてきました。上昇トレンドにあるときは買うのだけれど、いつ買うのかのタイミングはいくつも考えられます。最も簡単なのは、@株価が4本の平均線を上回ったら買うということですが、人によっては少し様子をみてA株価が安くなったら買う(例えば陰線が2本続いたら買う、順位相関が-50以下になったら買う)というタイミングを掴むことが考えられます。

@は順張りの買いで、Aは逆張りの買いです。順張りの買いは必ず買うことができますが、Aに比べるとどうしても高く買うことになります。だがAを狙っていてもそういう情況が現れなければ、買いのチャンスを逃します。どちらのタイミングで仕掛けるのかは投資家の性格によって違います。

だから誰にでも当てはまる説明をすることはできませんが、話を単純にするために、@の順張り(株価終値が4本の平均線のすべてを上回ったら翌日に買う。株価終値が4本の平均線のすべてを下回ったら翌日に売る。)で仕掛けるときの例を掲げます。次は今年2016年のグラフです。


上図の(a)(b)(c)(d)(e)で株価が4本の平均線を下回っています。単純には4本の平均線を上回る(下回る)その日に買い・売りを決定すればよいのですが、株価は結構フラフラと動きます。そこで本当に下回った(上回った)のかどうかを判定するために以下のチェックをしています。これはHPで何度も行ってきました。
  1. 9日線が最下位にあるときは2日連続して、株価が9日線を下回ったときに売りとする。
  2. 25日線が最下位にあるときは3日連続して、株価が25 日線を下回ったときに売りとする。
  3. 75日線が最下位にあるときは4日連続して、株価が75 日線を下回ったときに売りとする。
  4. 200日線が最下位にあるときは5日連続して、株価が200日線を下回ったときに売りとする。
といういつものルールを使っています。これによると
  1. は2016年1月5日、終値18374円で売り
  2. は2016年2月4日、終値17044円で売り
  3. は2016年4月4日、終値16029円で売り
  4. は2016年5月9日、終値16216円で売り
  5. は2016年6月13日、終値16019円で売り
  6. は2016年10月13日、終値16774円で買い
  7. は2016年11月11日、終値17374円で買い
となります。ザッと見ると、(c)(d)は負けているようです。間違った信号を出しています。

「仕掛け」は@順張りがよいのか A逆張りがよいのかは、検証をしてみなければ判断できません。同じく「決済」はどうすればよいのかも様々な検証をする必要があります。この検証に要する時間は1か月はかかるでしょう。まず今年中には絶対に検証はできないので、私がいま思っている1つの仮定で決済をしたとして説明します。(だから正式な結論ではありません)

売買のしかたは
  1. 株価が4本の平均線の最上位に出た日の翌日の始値で買う。
  2. このとき決済するタイミングは、毎日HPに掲げている「パラボリック」の売買マーク(売りマーク)によって翌日の始値で転売する。
  3. 株価が4本の平均線の最下位に出た日の翌日の始値で売る。
  4. このとき決済するタイミングは、毎日HPに掲げている「パラボリック」の売買マーク(買いマーク)によって翌日の始値で買い戻しする。
次図の青色文字(a,b,c,d,e,f,g)は株価と4本の平均線による仕掛けの日です。赤色の(A,B.C,D,E,F)はパラボリックによる決済の日です。2016年は以下のようになります(日経平均現物の翌日始値の値段)
  1. 18410円売り→16054円買い戻し(+2356円)
  2. 16790円売り→15851円買い戻し(+939円)
  3. 16044円売り→16629円買い戻し(-585円)
  4. 16307円売り→16830円買い戻し(-523円)
  5. 16001円売り→15153円買い戻し(+848円)
  6. 16751円買い→16964円転売(+213円)
  7. 17467円買い→19401円(現在値)(+1934円)
合計で+5182円の利益になります。決済のしかたはどうやればよいのかはともかくとして、トレンドに従えば大きな損失を出すことはないし、逆張りで決済するよりも大きな利益を出す可能性が大きいということがおわかりになるでしょう。





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株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治

              
2012.4.10 から...