この記事には、多くのネタバレが書かれています。
もうすぐ『この素晴らしい世界に祝福を!』の2期が始まるので、見ていなかった1期の感想記事を書いていこうと思います。この記事では、三話までの感想しかありませんが、それ以降の感想も数日以内にまとめるつもりです。
STAFF
原作:暁なつめ 監督:金崎貴臣 制作:スタジオディーン
CAST
カズマ:福島潤 アクア:雨宮天 めぐみん:高橋李依 ダクネス:茅野愛衣
□1話感想
ゲームオタクで引きこもり気味の主人公・カズマは、トラックに轢かれかかった少女を、自分の命と引き替えに助けた。…と思っていたのだが、実はトラックではなくトラクターで、車は少女の手前でとまる筈だった。
しかもカズマは、自分が轢かれたと勘違いして、失禁・ショック死してしまう。
こんな反応に困る始まり方をした『このすば』ですが、戸惑ったのは開始してから2、3分だけで、残りの時間は楽しく視聴できました。
いくら面白い死因だからって、お医者さんも女神も笑っちゃいかんよねw ちょっと、幽遊白書を思い出しましたw
いい意味で、バカっぽい作品です。
しかし、『灰と幻想のグリムガル』の設定と共通点が多いのに、ここまで違う作品に仕上がるとは…。対象的で面白い。
「一話だから」という事もあるんでしょうけど、テンポがいい。
普段は異世界系を見ない人にも、親しみやすい内容なんじゃないかな。
TVゲームのPAUSEを思わせるアイキャッチは良かったです。他にも予告のセリフぶった切り・OPでサブタイトルを出すタイミングなど、演出が凝ってます。
声優さんの演技にも満足。特に雨宮さんの演技が、キャラとうまくハマっていました。
キャラデザ・作画もよく、表情が魅力的に見えるように崩されています。
職業の適性を調べている時に、女神・アクア(CV:雨宮 天)は知力がやや低いと言われてましたけど、本人的にはスルーしていいんですかね?w 一応神様なのにw
[落ち込む・開き直る・動揺する・無邪気に笑う]と、彼女は行動や感情がコロコロと変わる面白い人物です。
この女神さんの憎めない(アホの子)キャラ設定は、作品の高い評価にかなり貢献している気がします。
結構ゲスイ発言もしてるんですが、可愛げがあるんですよ。
ゲロインは出てきますけど、不快な要素は少ないです。
死に様を笑ったアクアがヘイトを貯めかけていましたが、(知能が低い、ヘタれるなどの)隙を見せることで、視聴者のストレスをうまくコントロールしています。
彼女は、後輩女神エリスの信者に恵んでもらったり、虹色のゲロを吐いたりと、酷い目にあってましたね。
今後もボケ役なのかな?w
「さぁ、冒険がはじまるんだ」という台詞から、自然な流れで土木作業に没頭していくという、あのシーンが一番笑えましたw
ギャグの最中に生活レベルがやや上がっていったり、二人が充実感を得ている描写があります。ただ、「冒険を忘れちゃったよー」という訳ではなくて、一つのギャグシーンの中にも、ストーリーを作るのは憎い演出です。
不安があるとすれば、狙って崩す訳ではない作画崩壊かな。それだけが心配。
「主人公が、女神を連れて異世界に転生した。来週から冒険だ」
要約すればそれだけの内容ですが、一話は大変魅力的に仕上がっています。
流石、2016年冬アニメのダークホース。評判に違わず、一味違う異世界物って感じでした。
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- 作者: 暁なつめ
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□2話感想
「冒険者はフリーターのようなもの。裕福な日本ですらホテル暮らしのフリーターなどいない」
「確かに」と、上のセリフに納得してしまいました。
拠点をもたず宿屋に止まってばかりいる冒険者達って、実は結構なお金持ちだったんですね。反対に、野宿が基本の生活の冒険者達は、ほぼホームレスですねぇ…。
以下、今週のアクア様。
命がけでモンスターと戦う仲間を、あざ笑う。
「ぷぅ~、クスクス」
↓
命がけでモンスターと戦う仲間に、敬称付けを強要。
「助けてほしければ、さん付けするところから始めましょうかぁ~?」
↓
幼稚な発言に熱中したあまり敵に食われてしまい、「ヒキニート」呼ばわりした仲間に助けられる。
「あぁ、りが、っとおぉう、ご、じゃぁいまぁ、ありが、とう、ありぃが、とう、ねぇええええっ」
調子に乗って、直ぐにしっぺ返しをくらう姿は、申し訳ないけど笑えますw 攻められると弱いタイプなのかな。
天さんは、必殺技の叫び声もうまかった。
それにしても、ジャイアントトード強すぎ。しかも、家畜だけじゃなく人間も丸飲みにするとか、ギャグアニメに登場するキャラとしては結構エグイ。
討伐クエストの一人頭の報酬は、土木作業の約7日分の賃金でした。そこそこ貰えるじゃんと一時思いましたが、命がけの戦いだと考えれば割に合わないですね。
視聴者はゲーム感覚で見ていられるけど、戦ってる彼らからすれば死のリスクがあるんだなぁ。
一応はなんたら(女神)、元なんたら(女神)呼ばわりされる可哀想なアクアの募集で、中二病の魔法使い・のぞみん登場。アットホームな雰囲気って、ブラック企業の求人広告みたいw
このキャラも、声優さんの演技が合ってます。
アクアとのぞみんは、基本的なスペックが高いけど、(主に頭の中に)問題を抱えています。アークプリーストと
アークウィザードって、上級職なんですけどね…。
のぞみんは、一発魔法を打ったら即戦力外になってしまう。でも威力は絶大なので、使いようによっては役に立ちそうだ。
ただ、人間じゃなくて、兵器扱いされそうでもある。
のぞみんは、なぜ爆裂魔法にこだわるのか?。
爆裂魔法愛を熱弁するのも不思議だけど、それに感化される女神様の思考回路も不思議。
そして、OPEDにも登場していた、新キャラ・ダクネスが現れて終了。既にポンコツさが窺えます。
2話になって、冒険要素が増えました(1話は、実質的に土木作業してただけですしw)
EDは、独特な雰囲気があります。街の人達が小さく映った構図は、RPGゲームを意識しているのかな。牧歌的でもあるし、若干アホっぽくもある(主に、弛緩した顔で空を仰ぐのぞみんが)。
□3話感想
初っぱなからヤバ目な言動で、パーティに入れろとせがむ女騎士。特に理由もなく、宴会芸を見せつける女神。ロリっ子と呼ばれて、落ち込む厨二魔法使い。そして主人公は、下着を盗んだ。
これがAパートの内容です。
3話で仲間になったクルセイダー・ダクネス。クルセイダーというと、大きな盾を持っているイメージですが、彼女が持っているのは剣だけ。まぁ、軽装の理由は想像が付きますけど。
ダグネスさんは、何だ。かってに悶え始めて、かってに発情していましたね。残念な彼女は、いかんなくドMアピールをしていきました。完全に開き直って、キャベツにぶたれて、大喜びしていましたよ!!
シーフのスキル・スティールを覚えたカズマ。
このまま、盗賊の道に進むんだろうか。それとも、おいしいとこ取りで、色々な職業のスキルを習得していくのかな。仲間達は能力に偏りがあるので、指揮する役割になりそうだ。
彼は、テンプレートなキャラ造形をしていますが、見ていて殆ど不快感がありません。せいぜい、クソビッチと言うくらいです。
意外と根に持たない性格で、どうでもいいことをクドクド言わず、頭もそこそこ使って行動しているからでしょうか。余計な事をさせないように、動かしている感じがします。
それと、彼の裏返った声のツッコミはうまいと思いました。
演技の中で一番よかったのは、キャベツ戦終了後のオール無関心反応。
「ヘー」「ヘー」「ヘー」「ヘー」「ヘー」「ヘー」、「スゴイネ」
好き。
どうでもいいけど、カズマはずっとジャージ装備なんだろうか。
ハ…の付いたキャベツとドM、それに謎の花鳥風月(宴会芸)押しで、大変なカオス回でした。
2話よりも3話の方がおもしろかったです。
あぁ、あと、
ダグネス「想像しただけで、武者震いが…」
それ、ぜったい武者震いじゃないよねー。