今年一年、バイラルメディア「BuzzFeed」の活躍が凄かったので、紹介しようと思う。
2016年、黒船BuzzFeed上陸
今年ネットを賑わせたBuzzFeed。実は日本に上陸したのが今年の1月で、まだ1年にも満たない。しかし、たったそれだけの間にBuzzFeedは大きなインパクトを我々に与えた。
BuzzFeedは元々米国のメディアで、SNSなどでの拡散力を強みとしている。いわゆるバイラルメディアである。
そしてBuzzFeedは、バイラルメディアの元祖なのだ。
(余談だが、記事のタイトルに「○○するための4つの方法」とか「おすすめの○○5選」みたいなのを最初に入れ始めたのは米国のBuzzFeedらしい。ネットでよく見かけるやつだね)
日本のBuzzFeedを運営しているのは、本国BuzzFeedとYahoo Japanの合弁事業会社であるBuzzFeed Japan。
日本上陸前、BuzzFeedに期待していたのは、海外メディアに詳しいほんの一部の人だけだろう。正直そこまで期待されていなかった。
注目されていなかった理由はおそらくこの二つ。
- 「Buzz」の名を冠したメディアにはろくなものがない。
- バイラルメディアは総じてクソ。
それまでの日本におけるバイラルメディアは本当に酷いものであり、デマやパクリ記事を垂れ流すメディアさえあった。TwitterやFacebookで目にした人も多いはず。
日本においてはバイラルメディアはとても評判が悪いものであった。
ちなみにGoogleで「バイラルメディア」と検索すると、「バイラルメディア ゴミ」という関連キーワードが出てくる。
日本におけるBuzzFeedの活躍
BuzzFeedの編集長は、元朝日新聞デジタルの古田大輔さん。
副編集長は、元ハフィントンポスト(日本版)副編集長の伊藤大地さん。
他にも様々なメディアから凄い人たちがBuzzFeed Japanに集まっている。かなりの精鋭部隊だ。
上陸前はそこまで期待されていなかったBuzzFeedであったが、ヒット記事を量産していく。特に人気のあった記事を一部紹介。
はてなではお馴染みphaさんのインタビュー記事。2月なのでけっこう初期の記事。
堀江貴文氏のインタビュー記事。たまには良いこと言うホリエモン。
こういうの好き。
BuzzFeedは、我々が普段は目にしづらい「社会の闇」にスポットライトを当てる。
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とにかく足を運んで取材をするBuzzFeed
BuzzFeedは、ネット上の二次情報に頼るのではなく、取材やインタビューを行い一次情報を調達することである。ネットメディアでありながら、しっかりと取材を行っている。コピペ記事を量産する某メディアとは対照的。
例えば、市場ずしで外国人客が大量のわさびを食べさせられた件では、その客に取材を行っている。
こちらも同様に、遺族に直接会って取材をしている。
BuzzFeedは被害者や当事者に会って情報を取りに行く。
BuzzFeedが特に活躍した2つの炎上
BuzzFeedの活躍が特に目立ったのが、長時間労働・パワハラ・過労死が問題になった電通の炎上、そして、医学的根拠のない記事やパクリ記事で問題になったWelqの炎上だった。
BuzzFeed vs 電通
BuzzFeedでは電通関連の記事が多く書かれており、完全にターゲットにしていた(いいぞ、もっとやれ)。
そして、黒船Buzz Feedの恐ろしさを見せつけたのがこの話題。
BuzzFeed vs DeNA
医学的根拠のない記事やパクリ記事の多いWELQに批判が集まる中、ダメ押しの一撃を食らわせたのはBuzzFeedだった。
結果として、WELQなどのDeNAが運営するキュレーションサイトは封鎖へと追い込まれる。
メディアは中立であるべきなのかもだが、電通とかDeNAのようなブラック企業とはどんどん戦って欲しいね。
BuzzFeedと近いポジションなのがハフィントンポストだと思うが、日本では正直コケている。(提携しているのが朝日だしな...)
ハフィントンポスト - 日本や世界のニュース、有識者と個人をつなぐソーシャルニュース(ハフポスト、ハフポ)
しがらみが多すぎるマスメディアに代わり、テレビや新聞では伝えられない情報を提供できるのがネットメディアの強み。その強みを存分に活かしているのがBuzzFeedである。
暴走するマスメディアの対抗馬になるのか?ダークホースBuzzFeedには今後も期待したい。
最後にBuzzFeedで一番好きな記事を。かわいい。