Ｊ１復帰布陣　グラ見えてきた！！

　今オフに大幅な選手入れ替えを敢行してきた名古屋グランパスの新陣容が徐々に明らかになってきた。永井、川又ら日本代表クラスの選手がクラブを去ることになったが、大森征之強化担当部長（４０）は「戦力が落ちたとは思っていない」と自らが中心となって進めた補強に自信を見せた。

　初めて臨むＪ２の舞台を戦う布陣が年の瀬を前に固まってきた。

　今オフは永井、川又の両ＦＷがＦＣ東京、磐田にそれぞれ移籍し、矢野は新潟入りが濃厚。さらに主将を務めた田口には、Ｇ大阪など複数のクラブが獲得に乗り出し、引き留めは困難な状況だ。日本代表クラスの選手が次々流出する危機に陥っている一方、公式に加入が発表された選手は広島から移籍の佐藤寿人を除くと、少々実績に乏しい印象を受ける。

　しかし選手補強を進める大森強化担当部長は「決して戦力が落ちたとは思っていない」と言葉に力を込めた。「補強の軸としたのは走力があって、チームのためにプレーできる選手。複数のポジションをこなせる選手も多く、新監督が困らないような素材をそろえている」と話した。さらに一連の選手の入れ替えで激しい競争が生まれることも期待している。