オバマ大統領「総理の所感は和解の力示す歴史的行為」

オバマ大統領「総理の所感は和解の力示す歴史的行為」
アメリカのオバマ大統領はハワイで真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊したあと、「安倍総理大臣の所感は和解の力を示す歴史的行為だ」と述べて謝意を表するとともに、「日米同盟は、新たな世界大戦を防ぎ、国際秩序の強化に貢献している」と述べ、日米同盟がアジア太平洋と世界の進歩を推進してきたと強調しました。
アメリカのオバマ大統領は安倍総理大臣とともにハワイで真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊したあと、所感を表明しました。

この中でオバマ大統領は、「安倍総理大臣の所感は和解の力を示す歴史的行為だ」と述べて安倍総理大臣の訪問に感謝するとともに、日米両国が戦争による深い傷を乗りこえ、強固な同盟関係を築いたことを強調しました。

そのうえで「最も厳しい敵対関係にあったものでも、もっとも強い同盟関係を結ぶことができる。平和の果実は、戦争による略奪をはるかに上回る。これが真珠湾の揺るぎない事実だ」と述べるとともに、「日米同盟は、新たな世界大戦を防ぎ、国際秩序の強化に貢献している」と述べ、日米両国が、利益と価値を共有することで、アジア太平洋と世界の進歩を推進してきたと強調しました。

任期終了まで残り1か月足らずとなったオバマ大統領は、この機会に日米同盟の強化を改めて確認し、8年間の任期中に強化してきた日米同盟の持つ意味と価値について、世界に発信したい考えでした。

来月20日に就任するトランプ氏次期大統領はTPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱を就任初日に表明すると明言していたり、選挙期間中、在日アメリカ軍の駐留経費の負担増額を求めたりしていて、今後の日米関係の行方がひとつの焦点となっています。