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『高齢者風俗嬢』発売記念インタビュー


中山 2010年、13年に巣鴨の超熟女専門店が摘発されたことをきっかけに、業界全体がだんだんと浄化されてきたんです。そもそも、かつてお店側では「熟女なんて売れるわけない」という先入観から本番を黙認していて、そこに別の需要があることに気づかなかったんでしょう。けれど、80歳の男性にとって60代なんてピチピチの女性だし、同じ80代ならガールフレンドとしても見ることができる。そういった需要が、高齢者風俗を支えているんです。

――利用する男性高齢者も、いろいろな意味で「元気」だからこそ、成り立っているんですね。しかし、本書の中には、高齢の男性だけでなく、若い男性が高齢者風俗店の常連となっているケースも描かれています。

中山 10代のうちから、高齢者風俗店の常連になる人もいました。若い男性は「失敗したらどうしよう……」「早漏と思われないか……」などと不安になりがち。そんな不安を受け止めてくれるのが、超熟女たちなんです。

――草食男子には、もってこいですね(笑)。

中山 また、男性をリードしてくれるのも、彼女たちの魅力。彼女たちは年齢を重ねて人生経験も豊富だから、インタビューをしていても話がはずみます。若い女性の場合は、会話もなかなか続かないし、こちらから話題を用意しないと何も話せない。それに、彼女たちはとても褒め上手で、プレイの最中に「優しそうな人でよかった~」「あら、アソコがすごく大きいわね~」などと、男性をノセてくれる。スナックのママのように、あしらいがうまいんです(笑)。

――まさに“おもてなし”の精神! 高齢者風俗嬢へのインタビューでは、どんな話を聞くんですか?

中山 仕事のことももちろん聞きますけど、「イクってどんな感じ?」とか「濡れるの?」といった、なかなか普段は聞けないことも聞いていますね。70代の女性には「濡れるわよ!」って、怒られました(笑)。

――70代でも濡れる!?

中山 「ローションは使わないの?」って聞いたら、「使うときもあるし、使わないときもある。それくらいわかるでしょ!」って(笑)。取材してわかったのが、高齢者でもほぼみんな濡れているし、イッている人も多いんです。男性の高齢者は勃ったり勃たなかったりですが、バイアグラを飲んだりして、前向きに楽しんでいますね。



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