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――ただ、自分の親世代の性事情を知るのって、正直、ちょっとキツイものがありますね……。

中山 そうですか? わたし昔、友達のお母さんが彼氏らしき人とラブホ街をイチャイチャ歩いてたのを見たことがあるので、それ以来、あんまり抵抗ないんですよ(笑)。

――どうりで、週刊誌の「死ぬまでセックス」特集が売れるわけですね(笑)。では、彼女たちはどういう目的で、風俗で働いているのでしょうか?

中山 やっぱり、9割がお金のため。40~50代の女性だと、子どもの学費のためということもありますが、60代になると、ほとんどが自分の生活費で、パートに出るのと同じ感覚です。ただ、“お金のために仕方なく……”というネガティブな気持ちではない。そんなネガティブな気持ちだけだったら、お客さんが取れませんよね。

――一般的には“風俗店に勤めている女性は、精神を病みがち”というイメージが強いですが、高齢者風俗嬢たちは、ある程度腹をくくっていて、ポジティブな方も多いんですね。

中山 ポジティブだし、ずうずうしいですよね(笑)。そして、言うまでもなく、女優さんみたいに美人なわけもなく、本当に巣鴨とか歩いてる普通のおばちゃんなんです。そんな人たちが、“自分の体が金になる”と思って、風俗業界に乗り込んでくるんですよ? 客観的に見たら、おっぱいも垂れてるし、おなかも出てるし、70代になると体にもシワが寄ってるのに。だから、メンタルは強いと思います。

――いま書店では、風俗の負の側面にフォーカスをした本がたくさん並んでいますが、一方で、坂爪真吾さんの『性風俗のいびつな現場』(筑摩書房)のように、貧困女性やハンデを抱えた女性を支える社会インフラとしての面にも注目が集まっていますね。

中山 世間から思われているほど、風俗はネガティブな場所ではないんです。あとがきにも「セックスワークは堕ちる場所ではない。チャンスをつかむ場所なのだ」と書きましたが、お金を手にしたり、セックスで女性としての価値を見いだして生き生きしたり、承認欲求が満たされる場所でもある。決して、「悪い場所」というばかりではないんです。

――女性である中山さんが語ると、とても説得力がありますね。ありがとうございました!


●なかやま・みさと
編集プロダクション・株式会社オフィスキング所属。ショーダンサー、訪問販売員などを経てフリーライターに。アダルトのジャンルで多く取材、執筆。著書に『漂流遊女』(ミリオン出版)、『ネット風俗嬢』(泰文堂)などがある。



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