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【社会】

アトムのトランペット、三笠に 旧海軍軍楽隊員の遺品

 旧日本海軍の軍楽隊員で戦後は鉄腕アトムの主題歌を演奏した横川秀男さん(故人)の遺品のトランペットが22日、海軍軍楽隊資料室のある記念艦「三笠」に寄贈された。横川さんの一人娘、青山千春さん(61)と夫の参議院議員青山繁晴さん(64)が同艦を訪れ、三笠保存会の荒川堯一理事長(69)に手渡した。

 横川さんは戦後はNHK交響楽団に所属。鉄腕アトムのほかジャングル大帝レオの主題歌も演奏した。夫人の横川和子さん(故人)はN響のピアノ奏者。青山さん宅では遺品のピアノの上にトランペットを置いて保管していた。「今朝、お父さんとお母さんに『これからは離れ離れになるけど了承してね』と話しかけてきた」と千春さん。「これで私が死んだ後もみなさんに見てもらえる。父も母も喜んでくれると思う」と話した。

 荒川理事長は「ここは日本国がある限り永遠ですから、トランペットも永遠に展示されます」と答えた。

 三笠は日露戦争(1904〜05年)の日本海海戦で、東郷平八郎司令長官の指揮下バルチック艦隊を破った連合艦隊の旗艦として活躍。退役後、横須賀市で保存されている。

(共同)

 記念艦「三笠」の前で、荒川堯一記念館理事長(左)にトランペットを手渡す青山千春さん(中央)と参議院議員の青山繁晴さん=22日

 記念艦「三笠」の前で、荒川堯一記念館理事長(左)にトランペットを手渡す青山千春さん(中央)と参議院議員の青山繁晴さん=22日
 

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