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 岐阜県美濃市立花の鹿苑(ろくおん)寺地蔵堂に置かれていた県重要文化財の円空仏「円空作天部像」2体が盗まれていたことがわかった。市が27日に発表した。

 市によると、像は高さ63センチと68センチで、ともに江戸時代の作。1970年に県重要文化財に指定された。

 像は地蔵堂内の厨子(ずし)の中にある本尊の地蔵菩薩(ぼさつ)の脇に置かれていたが、25日朝に掃除のために堂内に入った地域の住民が厨子の鍵が外れていることに気づき、盗難がわかった。堂の鍵はかかっていたという。

 2体は秘仏として十数年に一度だけ一般公開されており、前回は2012年に公開されていた。

 県教育委員会によると、県内にある県指定重文の円空仏は12件139体で、そのうち美濃市内には2件4体があった。