朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案可決という事態を招いた崔順実(チェ・スンシル)被告が26日、ソウル拘置所で行われた国会国政調査特別委員会の非公開聴聞会に出席した。しかし、ミル財団・Kスポーツ財団設立など、自身に関する容疑については否認した。また、金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長や禹柄宇(ウ・ビョンウ)民政首席秘書官はもちろん、安鍾範(アン・ジョンボム)大統領府政策調整首席秘書官、禹柄宇首席秘書官の妻の母で自身と一緒にゴルフをしたとされているキム・ジャンジャ氏についても、終始一貫して「知らない」と答えた=役職はいずれも当時=。
これは、崔順実被告が国会聴聞会への出席を拒否したため、議員が拘置所に出向いたものだが、それでも同被告は拘置所内に設けられた聴聞会場に出て来ようとしなかった。議員たちは結局、崔順実被告がいる収監棟の接見室に行き、拘置所側に強制出席を要求、同被告と非公開で2時間半にわたり接見し、その内容をメディアに公開する形をとった。
崔順実被告は「終身刑になる覚悟ができている」と言いながらも、取りざたされている容疑については逐一否定した。「ミル財団・Kスポーツ財団設立」については「私はそのようなアイデアを出していない」と答えた。朴大統領と共に寄付や人材を募ったことや、娘チョン・ユラ氏の梨花女子大学不正入学疑惑、ドイツに8000億ウォン(約780億円)を超える不正蓄財があるという疑惑なども否定した。崔順実被告は朴大統領が自分のことを「崔院長」と呼んでいたと言った。また、「大統領に対し無念だという感情があるのか」という質問には、「そういう感情はない。国民をいろいろと混乱させてしまい申し訳ない。国の状態が立ち直ってほしい」とも述べた。