JR新今宮駅(大阪市浪速区)のホームで女性2人が押されて、うち1人が転落した事件で、大阪地検が殺人未遂容疑で逮捕された中川晃大(あきひろ)容疑者(28)について、精神鑑定を実施する鑑定留置を請求し、大阪地裁が認めたことが分かった。決定は27日付で、期間は来年3月13日までの約2カ月半。
中川容疑者は逃走する際、駅構内で上着やサンダルを脱ぐ不可解な行動を取った。地検は刑事責任能力を慎重に調べる必要があると判断した模様だ。
大阪府警によると、中川容疑者は今月11日夕、ホームに立っていた女子高生(18)と無職女性(63)の背中を相次いで押し、女性を線路に転落させた疑いが持たれている。快速電車が緊急停車し、女性は無事だった。中川容疑者は「殺そうという気持ちはなかった」と否認している。【三上健太郎、岡村崇】