「マネーポスト」2017年新春号 注目記事
2016年12月1日 12:00
ここ数年で、個人投資家の資産運用の手段として、定着した感のあるソーシャルレンディング。
しかし、その分、高い利回りの良質な案件は減少気味だ。そんな中、2016年4月から参入した『みんなのクレジット』が、平均年利7~10%という利回りを安定して提供し、注目を集めている。その秘密を探る。
そもそもソーシャルレンディングとは何か。資金を必要とする個人や企業が、出資者をインターネット上で募集するという、新しい融資の仕組みである。
まず、2005年頃にイギリスで始まり、その後、欧米を中心に急速に広まった。日本でソーシャルレンディングが登場したのは08年頃だ。
ソーシャルレンディングにはさまざまな種類があるが、日本で定着したのは、運営する企業が個人投資家から集めた資金でファンドを作り、資金需要がある企業に貸出をするというタイプ。
運営会社は、利息を上乗せした貸付先からの返済金を原資として、個人投資家に分配金を支払う。
現在、国内でこの貸付型ソーシャルレンディングの運営会社は10社程度あり、市場規模は200億円を超えている模様。肝心の利回りは、3~10%以上と案件や運営会社によってかなりのバラつきがある。
ここ数年で、金融商品としての一般的な認知度が上昇するとともに、運営企業および利用する個人投資家が増加。その影響で、高利回りの案件は減少傾向にある。最近では、4~5%程度の案件も目立つようになってきた。
そうした状況にあって、16年4月から新規参入した『みんなのクレジット』が、相場を上回る7~14%という利回りの案件を継続して提供し、話題となっている。
なぜ、そうした高利回りを実現できるのか?
「当社では、投資する案件について厳格な審査を行なうことはもちろん、すべての案件に、融資金額の120%以上の価値を有する担保を設定しています。その結果、ローリスク・ミドルリターンとなる、魅力的な利回りを提供できているのです」
と語るのは、株式会社みんなのクレジット代表取締役・白石伸生氏だ。
これまで、みんなのクレジットではの資金が回収できない貸し倒れ(デフォルト)や分配金が支払われないといったトラブルは1件も発生していない。
だが、万が一、そうしたトラブルが発生しても、融資金額の120%以上の担保が保全されていれば、投資家が損失を被ることはないだろう。
現在、みんなのクレジットでは、「人工知能(AI)に基づく自動融資審査システム」の開発に取り組んでいる。
これは、約1000項目にわたるスコアリングモデルシートを作成し、ディープラーニング(深層学習)を用いて審査をするというものだ。
「このシステムが完成すれば、デフォルトのリスクを最小限に抑えつつ、資金調達の機会を幅広く提供できるようになります。企業への投資案件の審査に使えるだけでなく、個人に対する融資も可能になるでしょう。米国では海外留学者などの個人に対して個人が資金を融資する“CtoC”は一般的ですが、日本でもそうした社会貢献性のある金融の仕組みを作っていきたいですね」(前出・白石氏)
このAIによる自動融資審査システムは、17年9月のサービス開始を目指しているという。
今後、個人投資家にとってますます魅力的な案件が増えそうだ。
【概要】不動産開発関連事業者向け融資を目的として組成されたローンファンド。
◆利回り(年率):7.20%~14.30%
◆運用期間:8か月
◆募集金額:8010万円
◆募集期間:2016年11月4日~11月13日
【概要】不動産開発関連事業者向け融資を目的として組成されたローンファンド。
◆利回り(年率):8.20%~14.40%
◆運用期間:12か月
◆募集金額:6010万円
◆募集期間:2016年11月4日~11月16日
【概要】事業者向け融資を目的として組成されたローンファンド。
◆利回り(年率):6.80%~14.40%
◆運用期間:7か月
◆募集金額:7010万円
◆募集期間:2016年11月7日~11月13日
【概要】不動産開発関連事業者向け融資を目的として組成されたローンファンド。
◆利回り(年率):8.70%~14.40%
◆運用期間:14か月
◆募集金額:6010万円
◆募集期間:2016年11月8日~11月17日
株式会社みんなのクレジット
〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-13-4SKビル8F
TEL.03-6280-3392 FAX.03-6222-3234
貸金登録番号:東京都知事 (1) 第31585号
金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2905号
日本貸金業協会会員:第005927号
※マネーポスト2017年新春号
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