民進党の山尾志桜里・前政調会長は27日、名古屋市内で記者会見し、2011~12年に元公設秘書が総額217万円のガソリン代165件を不正に経費処理していたと発表した。元秘書は関与を認めて全額を返還したため、刑事告訴は見送るという。
山尾氏によると、不正な経費処理があったのは、11年分が37件50万5000円、12年分が128件166万5000円。ガソリンスタンドで他人が捨てたプリペイドカードの領収書を使い、山尾氏が代表を務める「民主党愛知県第7区総支部」(当時)に経費を請求したという。不正に受け取ったガソリン代の使途や動機は不明という。
今年4月に多額のガソリン代を経費処理していた問題が発覚し、代理人の弁護士が調査を進めていた。山尾氏は21日付で、保存期間内の12年分の政治資金収支報告書を訂正した。「責任を感じている。気づかず申し訳なかった」と謝罪した。【三上剛輝】