原子力規制委員会は22日、事務局に当たる原子力規制庁の清水康弘長官(60)が退官し、後任に安井正也長官官房技術総括審議官(58)を充てる人事を発表した。発令は来年1月6日付。3人目の長官に就く安井氏は大阪府出身。1982年に原子力政策全般を担当する通商産業省(現・経済産業省)に入省、資源エネルギー庁原子力政策課長などを務めた。
東京電力福島第1原発事故が起きた際、経産省に原子力規制の部署があることに批判が強まった。2012年9月に独立した規制機関として規制委と同時に発足した規制庁の初代長官の池田克彦氏は警察庁出身、後任の清水氏は環境省出身だった。