【台北共同】台湾国防部(国防省)は26日、中国軍の空母「遼寧」が同日午後2時(日本時間同3時)現在、南シナ海の東沙諸島の南東海域を南西に向かって航行中だと明らかにした。遼寧の艦隊は25日午前に沖縄本島―宮古島間を通過して初めて太平洋に出ており、台湾を東側から回り込む形で南シナ海へ入った。
台湾を巡っては、トランプ次期米大統領が台湾独立志向の蔡英文総統と電話会談したほか、中台は不可分の領土とする「一つの中国」原則に縛られないとの考えを表明しており、中国は空母艦隊の展開能力を示すことで、米台をけん制する狙いがうかがえる。