ロシア軍機墜落 政府「技術的なトラブルか操縦ミス」

ロシア軍機墜落 政府「技術的なトラブルか操縦ミス」
ロシア南部で、シリアに向かっていたロシア軍の航空機が墜落して乗っていた92人全員が死亡したことについて、墜落の状況を調査しているロシア政府は、「技術的なトラブルか、操縦ミスの可能性がある」として、テロではなく事故だという見方を示しました。
ロシア南部のソチ沖合の黒海で25日、ロシア軍の航空機、ツポレフ154型機が墜落し、ロシア国防省は、乗っていたロシア軍の合唱団のメンバーや兵士など92人全員が死亡したと発表しました。航空機は、シリア北西部にあるロシアの空軍基地に向かっていて、合唱団のメンバーは、シリアで軍事作戦を続けるロシア軍の兵士などのために慰問のコンサートを開く予定でした。

ロシア政府は、墜落の状況を調べる調査委員会を設置し、現場周辺で軍が機体の回収作業などを進めています。調査委員会のトップを務めるソコロフ運輸相は26日、ソチで記者会見を開き、これまでの調査結果を踏まえてテロとの見方を否定したうえで、「技術的なトラブルか、操縦ミスの可能性がある」と述べて事故だという見方を示し、今後さらに詳しい状況を調べる方針を明らかにしました。

プーチン大統領は、26日を喪に服す日とし、合唱団が活動の拠点としているモスクワ中心部の建物の前には、市民が花を手向けるなどして犠牲者を追悼しています。