【ロサンゼルス=共同】ハワイの日本語日刊紙「ハワイ報知」は22日、安倍晋三首相による26~27日の訪問が予定されているハワイの真珠湾を、現職時代の鳩山一郎首相と岸信介首相もそれぞれ1956年と57年に訪れていたことが過去の同紙記事で判明したと報じた。
現職首相の真珠湾訪問を巡っては、政府は当初、安倍首相の訪問が現職初と発表、その後51年に当時の吉田茂首相が訪れていたと修正していた。ハワイ報知の報道通りだとすると過去に3人の現職首相が訪問していたことになる。
同紙の過去の紙面によると、鳩山氏については56年10月30日付で「鳩山首相きのう真珠湾を訪問」と写真付きで報道。紙面には「真珠湾海軍本部にスタンプ大将を訪問、首相を迎える19発の礼砲と日米両国の国歌吹奏ののち儀仗(ぎじょう)兵を閲兵した」と書かれている。
岸氏についてはハワイ報知の英語版の57年6月29日付の記事で、28日に真珠湾を訪ね、太平洋戦争などの戦死者らを埋葬している国立太平洋記念墓地(パンチボウル)に献花したと報じている。
鳩山、岸両氏の真珠湾訪問について外務省は「現時点では把握していない」としている。