サンタ「クローズド」…泣きたい年末=韓国(1)

サンタ「クローズド」…泣きたい年末=韓国(1)

2016年12月26日11時29分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
25日のソウルのある百貨店。顧客が少なく閑散としている。不況にクリスマスが日曜日と重なり流通業界から年末特需が消えた。
  クリスマスに日曜日まで重なった25日のソウルのある百貨店。マフラーや手袋を売る陳列台で店員が「セールします」と叫んだが足を止める人はほとんどいなかった。ワインやカニなどを売る食品売り場にもお客はまばらだった。ワインコーナーの店員が10万ウォン台のワインを「1万ウォンで販売します」と声を上げたがレジは閑散としていた。

  9年にわたり男性服を販売する販売スタッフは「クリスマスなのに売り上げは平日と変わらない水準。毎年年末の特需が消えて行くが特に今年は激しいようだ」と話した。孫のおもちゃを買いにきたというキム・ヨンジャさん(66)は価格表を見てしばらく迷った。キムさんは「有名なおもちゃというが10万ウォンを超えるのを見ると気軽に購入するには負担になる」と話した。オ・ジョンミさん(33)は「昨年は両親とおいへのプレゼントまで買ったが今年は厳しそうだ」と話した。

  消費不振の寒波が流通市場を襲った。1年の商売の締めくくりを控えた流通業界は憂鬱な年末を送っている。百貨店業界によると年末の売り上げは前年比で減っている。ロッテ百貨店は11月と12月(21日まで)の販売実績がそれぞれ0.5%と0.7%減ったと明らかにした。現代百貨店も同じ期間に売り上げがそれぞれ1.5%と1.3%減った。大型マートでもクリスマス特需は姿を消した。家族連れの客が多くおもちゃ類と食品売り上げが大きく上がる時期だが実績は思わしくない。クリスマスが義務休日である日曜日と重なり多くの店が休業した影響もあった。大型マート関係者は「入社してから7~8年にわたり成果給をもらっていたが今年は便りがない」と話した。

  消費不振に苦しむのは自営業も例外ではない。BCカードのビッグデータ分析資料によると、11月21日~12月20日のチキン店、ビアホール、焼酎店など居酒屋業種のカード利用金額は前年同期比8.6%減った。決済件数もやはり10.4%減少した。個人カードが9.1%減、法人カードが7.3%減とともに前年より利用金額が減った。個人的な酒席だけでなく会社の飲み会なども例年より少ないという意味だ。韓定食と中華料理店などが含まれる飲食業種のカード利用金額も昨年より0.5%減った。

サンタ「クローズド」…泣きたい年末=韓国(2)
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事