熊本の養鶏場でも鳥インフルか 簡易検査で陽性反応

熊本県南関町の養鶏場で26日、ニワトリが相次いで死んでいるのが見つかり、熊本県が簡易検査を行った結果、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ました。県は詳しい検査を行うとともに、半径10キロ以内にある養鶏場に対し、ニワトリや卵などの移動を自粛するよう要請しました。
熊本県によりますと、26日午後4時40分ごろ、南関町にある養鶏場から「ニワトリが相次いで死んだ」と連絡がありました。県が調べたところ、およそ50羽が1か所に固まって死んでいて、簡易検査の結果、5羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たということです。県は26日夜に対策会議を開いて対応を協議し、この養鶏場と、半径10キロ以内にある25の養鶏場に対し、ニワトリや卵などの移動を自粛するよう要請しました。県は詳しい検査を行っていて、高病原性のウイルスと判断されれば、この養鶏場で飼育されているおよそ10万羽のニワトリを処分することにしています。

熊本県の蒲島知事は対策会議で、「迅速な初動対応、ウイルスの厳重な封じ込め、それに監視体制の強化、そして風評被害防止対策を実行してほしい」と述べました。