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 中国初の空母「遼寧」の艦隊が26日午後、南シナ海の海域に入ったことが確認された。台湾の国防部が同日発表した。将来の南シナ海への空母展開をにらみ、実戦を想定した訓練を続けるとみられる。領有権をめぐって争いが続く周辺諸国や「航行の自由」作戦を展開する米国を牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。

 遼寧は25日、ミサイル駆逐艦3隻とフリゲート艦2隻を同行し、東シナ海から宮古海峡を通って西太平洋に抜けていた。台湾国防部によると、25日夜には台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通って、26日午後には、台湾南西の南シナ海海域に位置する東沙諸島付近を南西に向かって航行していることが確認された。

 中国軍は24日夜に「遼寧艦隊の西太平洋海域での遠海訓練は年度計画により実施するものだ」とのコメントを出した後、新たな動向は明らかにしていない。(北京=延与光貞)

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