【北京=竹腰雅彦】中国のインターネット上で定着した北朝鮮の金正恩キムジョンウン・朝鮮労働党委員長を指す隠語「金三胖」(金家の3代目の太っちょ)が、書き込みや検索などで使えない規制ワードになった。

 中国政府が北朝鮮に対し、一定の配慮を示した格好だ。米ミサイル防衛システムの韓国配備を巡り中韓関係が悪化する中、中朝が再び接近する呼び水になるのではないかとの見方も出ている。

 「百度バイドゥ」など大手検索サイトや、中国版ツイッター「微博ウェイボー」で「金三胖」を検索すると、無関係の結果が表示されたり、検索を実行できなかったりする状況が続いている。数億人が利用するネットの書き込みサイトは「関連法律・法規と政策に基づき開けません」と表示され、「金三胖」を話題にできない。