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きよねこ

学んだこと、考えたことを書いています。

大阪嫌いな私が大阪の留置所しかも西成にいたときの話。

大阪の西成警察署の留置所にいたことがあります。

西成留置所の雰囲気。

日本で最もいい加減な留置所が西成とも言われているとかどうとか。
一番はじっこの房からはじの房まで大声で会話していることもありました。

留置所というのは本を借りれるのですが頻度や冊数は決まっています。
でもここは読んだら特別にすぐに貸してくれました。
わりと甘いです。

飯はまぁまぁです。
留置所の飯というのは業務委託している弁当屋さんによるので全国共通ではありません。
その留置所によって中身も味も違います。
渋谷の留置所よりは大阪の西成のがうまいですけど、長崎県の地元よりは下ってところかな。

あと渋谷や西成のような都心の留置所は明るい、クーラーついています。
子供のときにはじめて入った田舎の留置所は牢獄みたいなところだったので、都心の留置所には驚いたものです。

西成留置所の警察官たち

いつも陽気でギャグばかり言ってきました。
僕はこれが大阪の特徴なんだなと思いました。
本当に毎日、何回もギャグ言ってきましたね。

おそらく計算ではなくそういう文化なのでしょうが、僕は良いと思いました。
留置所というのはストレス状態にある人が多いです。
判決がどうなるかわからない、または不起訴かどうかわからない状態だからです。

中には刑務所に行くことが決まっている人もいます。
荒れてしまうので、こういうギャグばかり言ってくるのは精神を緩和する効果があるので、良いと思いました。
俺はけっこう好きだったな、外出たあとに飯奢ってあげてもいいくらいでしたね。

最初に入った部屋

途中で抜けた人もいるので入れ替わりのメンバーです。

メンバー

・筋トレ大好き在日ヤクザ。(20代終わりか30歳くらい)
筋トレ大好きで部屋で筋トレばかりしている。
現役ヤクザ。親は組長。実子。
組は覚せい剤一本。薬のみ。
逮捕は覚せい剤の所持と販売。
父親の組長は刑務所。
生まれも育ちも組も西成。
何カ月もこの留置所と房にいた。
弱いものに偉そう。自分より格上のヤクザにはぺこぺこ。
※当時、某団体のかなり上の人がたまたま留置所にいた。。

その後、刑務所に八年。
今も入っているが、そろそろ出れるかも。

・コバンザメ。(30前半)
筋トレ大好きヤクザのコバンザメ。
ご機嫌取りしている。
「きよくん、誰の下につくべきか見極めないといかんなぁ」と言っていた。
一番嫌いかも。コバンザメだから。在日ヤクザがいるときだけ偉そう。

結婚詐欺。

・指強いおっさん(50代)
指がやたらと強い。
「あちょちょあちょ!!」とケンシロウのように指で僕をつついてくるが、指めっちゃ太いし、普通に痛い。
面白いおっさん。今もたまに連絡取ってる。
逮捕は覚せい剤の使用。

・気の弱い料理人(30代)
逮捕は詐欺。
料理人やっていた。
気の弱い人だった、人柄は悪く感じなかった。

・でかいマッサージ師(20代後半か三十代前半)
身長180センチ超えていた。
マッサージ店で住み込みで働くが暴力や安月給である日、キレてしまい、店をめちゃくちゃ、金盗む、経営者をぼこぼこにして逮捕。
ギャグのセンスが高い。

・きよねこ(二十代前半)
大阪の男性が嫌いなのに大阪の西成留置所で生活することになる。
どれくらい大阪の男性が嫌いかというと昔、mixiで「大阪の男性が嫌い。」というコミュニティ運営していたくらい。
コミュニティでは「大阪は隔離して壁で囲うべきだ。大阪男性と犯罪者はそこで生活を自活させるのだ。」と持論を展開。
意外とコミュニティ参加はいた。ちなみにオフ会も開催した。

最初の部屋の過ごし方

筋トレ大好き在日ヤクザと仲が悪くなって部屋を変えることになりました。
ギャグを強要したり(大阪人っぽい)、筋トレ強要してきて拒否するとキレる、ジャイアン、自分の思う通りにいかないと不機嫌になる、まぁ、嫌いでしたね。

留置の警察に言って変えてもらいました。
すんなり変えてもらえました。

二つ目の部屋

メンバー

・落ち目ヤクザ。(六十代)
役職はなし。
人柄は悪いとは思わなかった。

・中国女が好きな偉そうなおっさん(六十代)
僕はこいつが少しだけ嫌い。
留置所では毎朝、掃除するがこいつは自分が年齢上なのを理由に掃除しないし、他の雑務を若いやつらにさせていた。
このおっさんが20年若ければボコってると思う。

・他は忘れた。

二つ目の部屋の過ごし方

二日しかいなかったのでメンバーはわからない。
理由は僕の歯ぎしりがうるさくて苦情が出た。

僕も偉そうなおっさんが掃除サボって、まわりにやらせていたのが気に入らなかったので、まぁいいかなと思った。
こうして三つめの房に行く。

三つめの部屋

特殊な部屋に行くことになる。
上には監視カメラがついている。
自殺防止。

主に特殊な人が入る。
ドア、壁もやたらと頑丈。
他の部屋からは隔離。

メンバー

本来は一人用のところだが、西成という特殊な場所なだけあって、人が多すぎた。
2人で生活することになる。

・覚せい剤販売男(40代)
「日本は戦前は覚せい剤は法で禁止してなかったんや。だから俺は悪くない。」
「いいか、買うやつはオトナや。何を買うなんて大人なんやから勝手や。こっちは欲しがるの売って、あっちは欲しいから買うんや。」
「わしが大阪で覚せい剤ひろめたんや。わしは有名なんや」
など言っていた。

完全にふかしやろう。
余罪が他にもあって、それがいくつバレるか恐れていたようだが、結果的にはさほどバレずにすんだようで、刑務所に行くことになる。

最後の日は最後だからという理由で僕に喧嘩仕掛けてきていた。

相手「おお、なんや、やるかぁ?」
きよねこ「いや、やらないです。」

このおっさんはぷよぷよしていて、弱いと思います。

・軽度の精神障害者。(30代)
意思疎通が困難。
ずっと部屋で歩いている。
またはトイレにこもって独り言いっている。

シャワーを拒否する。
入浴が週に二日か三日あったのだが、こいつは拒否していた。

僕は警察に「いや、臭いので入れてください」と頼んだが、「強制はできない」と断られた。

トイレでぶつぶつずっと言ってるので利用しづらかった。
頭をガンガンぶつけているときもあった。
僕は「おーい、なんかやってますよ」と警察呼んでいた。

別の部屋の人とタバコやひげそりの時間で喧嘩して殴られそうになっていた。
彼の方針としては同じ部屋の人とは喧嘩はしたくないが別の部屋の人とはやるそうだ。
でも彼はちびでガリガリだった。

逮捕は万引き。自転車のかごにあったカバンを盗む。

途中でよくわからんが引き取り先なのか知らんが病院に行って留置所は出た。

三つめの部屋の過ごし方

一人目の男は僕が入って数日で出たので、この部屋ではたいていは二人目の知的または精神障害の男と過ごしました。
弱いというだけで悪い男ではなかったです。
社会で生きるのは難しいと思います。
他人の支えが必要な類です。

僕は腫れ物に触れる感覚で慎重には接していましたが、少し哀れな男でした。
昔、精神?の病院に強制入院させられて出してもらえなかったことの話も聞かされました。

ワンポイントアドバイス

全国共通のルールはひとつ。
大便をするときは、うんこが出すときには水を流すこと。
理由はにおいと音の対策。
出したあとではない。
出るときに水を流すことで、すぐにうんこが流れてにおいがマシになる。
便の音が不快にさせるので水を流すことで聞こえなくさせる。

留置所は狭い部屋の中にトイレがあり、完全にドアが固定しているわけではないのでにおいがするのです。

でも、このルールは別に留置に限らず、外でも使えることだと思います。
次の人が不快に思わないように出すときにはすぐに水を流すのはいいことかと。

西成の雰囲気

僕が一度もカツアゲにあったことがないことを話しても信じてもらえませんでした。
西成では誰もが一度はカツアゲにあうそうです。
留置所のメンバー数人だけではなく、警察官も言っていました。
僕は(お前らの常識のが狂ってる)と思いました。

例えば在日ヤクザが中学生のときにバイクに乗って友達と一緒におっさん狩りしていたそうです。
いきなりバットで殴ってから狩るそうなのですが、ここは西成。
西成では、おっさんもただのおっさんではないのでバットで後ろから殴られたあとに「よっし!やろか!」と追いかけたそうです。

日常だそうです。
あくまでも留置所に入っている人たちの語る西成の日常です。

最後に

大人になって初めての留置所が西成でした。
今、思うと良い、楽しい刺激的な日々でした。
他の留置所とは違う、面白みのあるところです。
警察も留置所に入るやつも一味違います。

ちょっとした旅行気分で留置所に入るのも良いかなと思います。
一等地で家賃無料、食事つき、エアコン、本貸付あり。
防犯機能は最高レベルですが、西成にいたときは外から警察署に火炎瓶を投げられる事件がありました。

僕はこちらの留置所を出たあとは串カツ、お好み焼きを食べました。
うまかったです。
飯は東京より大阪のがいけますね、特に粉ものはレベルが違いますね。
値段も量も大阪のが良いです。

あとせっかく大阪にいるならと思って大阪の女を経験しました。
旅行のときは現地の女を知ることが旅行の醍醐味だと思っています。

大阪の男は相変わらず嫌でしたが、大阪自体は少し好きになりました。