巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

0

不動の人気菓子「かっぱえびせん」はなぜ類似品がほとんどないのか

2016年12月26日 11時45分 ライター情報:田幸和歌子
東京オリンピック開催年の1964年に作られ、昔も今も不動の人気を誇る、やめられないとまらない「カルビーかっぱえびせん」。

かっぱえびせん現在のパッケージ。


誰もが好きな「エビのお菓子」だが、不思議と類似品がほとんどない。なぜなのか。
改めてカルビー株式会社に聞いてみた。

「かっぱえびせんの生みの親は、カルビー株式会社の創業者である松尾孝氏。1959年、まだまだ食糧不足だった日本で、腹持ちのいい小麦粉を使った『小麦あられ』をヒットさせた松尾氏は、新しいフレーバーを思いつきます。当時は広島に本社があり、エビが豊富に獲れる瀬戸内が近かったこと、加えて、松尾氏が小さい頃にお母さんが作ってくれた『エビのかき揚げ』の美味しさをなんとかお菓子にできないかという思いで開発に着手しました」(広報担当者 以下同)
サクサクした食感と、エビならではのうま味。エビのかき揚げをヒントに目指したお菓子のポイントは、“あとを引く”美味しさだった。

そして、59年に前身の「かっぱあられ」が誕生し、64年には「かっぱえびせん」が発売されたのだという。

初代はこんなパッケージだった。


食糧難の時代が呼んだエビのスナック


それにしても、エビを使ったお菓子は米菓にはたくさんあるが、なぜ米菓ではなく「スナック」だったのだろうか。
「試行錯誤したのは、あられの中にエビを入れる方法です。干しエビを練り込んでみたり、エビを茹でたり焼いたり……。その結果、生でも食べられる新鮮なエビを丸ごとミンチし、生地に練り込む方法に辿り着きました」
食糧難の時代に小麦を使ったヒット商品「小麦あられ」がベースにあったからこそ誕生した、エビのスナックだったのだ。

ライター情報: 田幸和歌子

書籍出版社、広告制作会社を経てフリーに。月刊誌・週刊誌・夕刊紙などで執筆中。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品