仏で日本人大学生不明 最後に一緒の留学生は各国移動か

仏で日本人大学生不明 最後に一緒の留学生は各国移動か
k10010818571_201612241205_201612241206.mp4
フランス東部で、留学中の日本人の女子大学生の行方がわからなくなり、現地の警察はNHKの取材に対し、最後に一緒にいたと見られる男の留学生が、フランスを出国したあと、1人でさまざまな国を移動していると見られることを明らかにしました。警察は、この留学生が何らかの事情を知っていると見て、各国の捜査当局と連携しながら行方を調べています。
フランス東部のブザンソンに留学している、筑波大学の学生で東京都出身の黒崎愛海さん(21)の行方が、今月4日からわからなくなり、現地の警察はこの女子大学生が事件に巻き込まれた可能性があると見て捜査しています。

警察によりますと、黒崎さんは今月4日の夜、20代の男の留学生とレストランで食事をしたあと、連絡が取れなくなっていることから、この留学生が何らかの事情を知っていると見て調べています。

留学生について、現地の警察トップは23日、NHKの取材に対して、航空機の搭乗記録や関係各国の当局への照会から、すでにフランスを出国したあと、1人でさまざまな国を移動していると見られることを明らかにしました。
また、警察は、この留学生の国籍を明らかにしないものの、フランスと日本以外の出身だとしており、ことし9月、女子大学生がブザンソンに留学する以前にSNSを通じて知り合った可能性があるということです。

警察は、黒崎さんの行方を捜すとともに、インターポール=国際刑事警察機構の協力も得ながら、日本をはじめ各国の捜査当局と連携して、留学生の行方を調べています。