「歌会始」入選者に高校生など10人 お題は「野」
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新春に皇居で行われる「歌会始」の入選者に、東京と新潟の高校生など10人が選ばれました。
今回の歌会始のお題は「野」で、全国と海外から合わせて2万首余りの短歌が寄せられました。
この中から、東京・板橋区の高校2年生、鴨下彩さん(17)や、新潟市の高校2年生、杉本陽香里さん(17)、それに仙台市の公益財団法人職員、角田正雄さん(62)など10人が入選しました。
鴨下さんは学校の宿題で詠んだ歌で、初めて応募したということで、「会いたかった人や、自分の中で遠くなっていた存在を見かけたときに、話しかけられない切なさや、もどかしさをイメージして詠みました。入選の電話をいただいたときは本当にびっくりして、今でも選ばれたという実感がありません」と話しています。
高校で短歌を始めた杉本さんは、この夏、自宅の隣の畑で育てられていた野菜の色鮮やかな様子を歌にしたということで、「美術同好会で培った色彩感覚が、生かせました。短歌は難しいものと思っていましたが、身近にあるものを題材に、自分の思いを表現するのは楽しく、今では親しみを持つようになりました」と話しています。
宮城県の職員として東日本大震災の復興事業に携わったという角田さんは、震災から5年がたった、ことし3月、沿岸部の被災地を訪れたときの気持ちを詠んだということで、「復興は長く険しい道のりだけど、それでも一歩一歩進んでいるんだなあという心情を歌にしました。歌会始は夢の舞台で、楽しみたいと思います」と話していました。
一方、天皇陛下から歌を詠むように指名された「召人」には、国文学者で東京大学名誉教授の久保田淳さん(83)が選ばれました。
入選した10人と召人の歌は来月13日に皇居宮殿で開かれる歌会始で、天皇皇后両陛下や、皇族方の歌とともに披露されることになっています。
この中から、東京・板橋区の高校2年生、鴨下彩さん(17)や、新潟市の高校2年生、杉本陽香里さん(17)、それに仙台市の公益財団法人職員、角田正雄さん(62)など10人が入選しました。
鴨下さんは学校の宿題で詠んだ歌で、初めて応募したということで、「会いたかった人や、自分の中で遠くなっていた存在を見かけたときに、話しかけられない切なさや、もどかしさをイメージして詠みました。入選の電話をいただいたときは本当にびっくりして、今でも選ばれたという実感がありません」と話しています。
高校で短歌を始めた杉本さんは、この夏、自宅の隣の畑で育てられていた野菜の色鮮やかな様子を歌にしたということで、「美術同好会で培った色彩感覚が、生かせました。短歌は難しいものと思っていましたが、身近にあるものを題材に、自分の思いを表現するのは楽しく、今では親しみを持つようになりました」と話しています。
宮城県の職員として東日本大震災の復興事業に携わったという角田さんは、震災から5年がたった、ことし3月、沿岸部の被災地を訪れたときの気持ちを詠んだということで、「復興は長く険しい道のりだけど、それでも一歩一歩進んでいるんだなあという心情を歌にしました。歌会始は夢の舞台で、楽しみたいと思います」と話していました。
一方、天皇陛下から歌を詠むように指名された「召人」には、国文学者で東京大学名誉教授の久保田淳さん(83)が選ばれました。
入選した10人と召人の歌は来月13日に皇居宮殿で開かれる歌会始で、天皇皇后両陛下や、皇族方の歌とともに披露されることになっています。