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【ビジネス解読】
トランプ相場、米利上げ、大統領弾劾…韓国経済は「三重苦」で青息吐息
来年の利上げ「3回」は予想外?
韓国経済の低迷にに追い打ちをかけたのが、「米金利引き上げの嵐」(12月16日付の東亜日報)だった。
米国をはじめ先進国の金利が上昇すれば、投資マネーは、高金利を目指して韓国から流出する危険性が高まる。
資金流出を防ぐためには、韓国でも政策金利を引き上げる必要があるが、韓国経済が冷え込んでいる中で利上げに踏み切れば、設備投資や個人消費には逆風となる。
昨年12月に米国が1回目の利上げに踏み切ったときには、3カ月間で6兆ウォン(約6000億円)を超える資金が海外に流出した。
1年ぶりの米利上げで再び資金流出の懸念が高まるが、韓国銀行(中央銀行)は12月中旬の金融通貨委員会で、政策金利を過去最低の1.25%に据え置いた。
1300兆ウォン(約130兆円)に膨らんだ家計債務がいつ暴発するか分からない“時限爆弾”とみなされているためだ。
韓国では住宅ローンの審査が甘く、銀行や不動産業界が「借金してでもマイホームを!」とあおった結果、身の丈を超えるローンを組んでしまう人が続出し、家計債務は急ピッチで膨らんだ。