12月1日午後5時、ソウル市江南区清潭洞のフレンチ・レストラン「Palais de Gaumont」を訪れた。厨房(ちゅうぼう)では、コックたちがサラダを作り、ステーキを丹念に焼いていた。あらかじめ下ごしらえをしておくと、夕食を予約した顧客たちが来店とともにすぐに食事できるためだ。午後8時になると、予約客たちがテーブルに座った。同日予約しながらも無断キャンセルする「ノーショー(No-Show)」客は一人もいなかった。
1年前までは、同レストランの予約に「ノーショー」が占める割合は平均で30%に上った。クリスマスやバレンタイン・デーなど書き入れ時には予約のノーショー率が60-70%に上った。「ひとまず予約だけは入れておこう」という仮の予約が多かったからだ。同レストランのソ・ヒョンミン代表は「昨年は予約しながらも無断で訪れないお客さんたちのせいで、準備しておいた料理を毎日捨てることになった。朝鮮日報のノーショー根絶キャンペーン以降、ノーショーが減ってお客さんたちの認識も変わってきた」と話す。
ソ代表は、昔はノーショー顧客に抗議することさえもはばかれたという。抗議すると、顧客たちが「客に説教するとは生意気だ」「食事をどこで取ろうと客の勝手だろう」と語調を高める人が多かったからだ。しかし、今年は顧客が予約を守ることができなかった場合、あらかじめ電話で「予約をキャンセルして申し訳ない」と謝るようになったという。
本紙が1年前に全国のレストラン、美容室、病院、高速バスターミナル、小規模なコンサートホールの五つのサービス部門で100社を対象にアンケート調査を行った結果、レストランの予約に占めるノーショーの割合は20%に上った。1年ぶりに本紙と公正取引委員会が対象を200社に増やして再度アンケート調査を行ったところ、レストランの予約に占めるノーショーの割合は15%に減っていた。ノーショーが1年で5ポイント減ったことになる。