http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/1756123/
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/1758110/
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/1761136/
この件に関しては前にも三回も取り上げましたが、このデマだか間違いに関してはいつまでも終息しないようなので、また書きます。
別に私のこの主張は思想的なものは何もありません。
個人的には中国も中国共産党も嫌いですし、中国のチベット侵略は酷いと思います。
だからといって、いつまでも「パンダ簒奪」のような虚偽がチベット開放の旗頭になっているのはどうかと思うのです。
http://www.kodai-bunmei.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=176656
http://blog.zaq.ne.jp/yuzan/article/40/
http://www.china-news.co.jp/node/754
パンダがチベット固有の動物だと強弁するなら、
なぜ、いわゆる「大チベット」にすら含まれてない陝西省に340頭もパンダがいるんですか?
大チベット主張自体が相当に過激なチベットの右寄り思想ですが、その地図にすら陝西省はかすりもしてません。
大チベットhttp://tibet.turigane.com/tibetmap.html
http://dadao.kt.fc2.com/tibet-region.htm
陝西省 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%9D%E8%A5%BF%E7%9C%81
どう、考えてもチベットにこじつけられない陝西省に野生のパンダがいるのはこの説として致命的でしょう。
この時点でパンダチベット固有説は音を立てて崩れおちてしまったと言い切っていいでしょう。
この陝西省には、かつての秦、漢、唐など古代中国国家の首都である「咸陽」「長安(今の西安)」があり、日本で言えば京都周辺。
現代でも民族比率は漢民族が99.5%、他は回族、満州族などの少数民族がいるそうです。
この土地をチベットどうこうにこじつけるのはほぼ不可能です。
実際、大チベットにすら含まれていません。
逆にパンダはいわゆる「大チベット」とペマ・ギャルポ教授が勝手に分類している地域には居ても、
正真正銘、誰の目にもチベット族の領土である、肝心の「チベット自治区」には一頭たりとも未確認なのです。
このデマがいつまでも出回り続けているの見て感じることは
なんていうか「味のいいデマは広がりやすく、打ち消しにくい」という事でしょうか。
追加
http://anond.hatelabo.jp/20080510193214
このサイトのように、前から私同様に、このパンダ話しがデマであることを訴えている人はいるようです。
またヤフー知恵袋や教えてgooなどの質問や討論でも、パンダチベット固有種説には否定意見の方が多いようです。
なお一部のサイトの場合のように「パンダはチベット自治区ではなく四川省に住んでいる」と主張すると、
「四川省は元々、チベット人の土地だった」というような反論がくるのですが、
「陝西省にも野生のパンダがいる」という主張は反論不可能で
パンダチベット固有種説を否定する決め手となるのです。
あと、カモシカに関してツッコミは確かに少々どうかと思いましたので、主張を引っ込めておきました。
コメント
コメント一覧
さすがにチベットの固有種ではないですわな。
ただ、「中国はチベット(人の土地に残っていた)パンダを、中国のイメージアップ、パンダ外交の道具に使っている」という主張も、最大の生息地域が、アバ・チベット族チャン族自治州であり、ここで保護されたパンダが海外に貸し出されているものの大半であることを考えると、あながちでたらめとまでは言い切れないと思います。
ペマ教授の「大チベット」も、確かにどういうものかと思いますが、まあ、そこは今の中国の、所謂「西域」や万里の長城以北、チベット高原まで含めた領域自体が「大中華」ですから。
更に言えば、本来他の民族が支配していたに時間をかけて入植し、そのそこにいた民族の土地を蚕食し、やがては漢民族をその地域の主要民族にして元から居た住民を少数民族に追いやり、あるいは同化吸収してきたのが中国の歴史ですから、中国に対して主張するのは十分OKだと思うのですが。
確かに「アバ・チベット族チャン族自治州」やその他の四川省など
確かにかつてのチベット人地区、もしくはチベット、漢族混在地区が確かに
パンダの最大生息地域なのは確かですね。
しかし、それで「パンダはチベットの動物である」というのは抵抗はありますね。
「パンダはチベットと中国に住む生物」くらいならわかります。
侵略に関して言えば「論点のすり替え」と言われるかもしれませんが、
それこそ、世界全てにありえます。
旧ソ連、南北アメリカ大陸、オセアニアなどが欧州白人が奪った地域です。
日本も北海道や沖縄を侵略したのも確かですね。
なんていうか、私は「大中華」もある程度、認めざるやおえないと思うのですよ。
今頃、北海道がアイヌ共和国として独立するのは無理なのと同じで、
ギャルホ教授のいう大チベットには一億人もの漢民族が住んでいるのです。
彼らの存在を無視して大チベットとしての独立は無理だと思うのです。
現実的には「チベット自治区」の独立を目指すべきだと思います。
そして「中国領のチベット人の立場改善」ですね。このような手順を踏んで解決すべきです。
ご指摘のとおり、私も「大チベット」の独立は、もはやありえないであろうと思います。
しかし、よその民族の領域に勝手に入植し、その地域の主要住民となり、永続的な支配を確立して自国の領域を拡大していくという中国のやり方を肯定する気にもなりませんし、また日本としても強く警戒しなければならないと思います。
そのようなことからも、今中国が仙台にパンダを貸し出す動きがありますが、これを契機として領事館設置や中華街建設が実現し、ここを足場に東北地方における(合法・非合法含めた)中国人永住者が急増してくる可能性に危機感を覚えるわけです。
やはりパンダは、チベットの悲劇を象徴する動物のような気がします。
また、このブログ記事の紹介もさせていただきました。
ありがとうございました。
あと、何度か言ったように私のパンダ論には思想的なものはないです。
ただ、パンダの魅力や楽しさがあるのは事実だと思うんですけどね。
http://www.youtube.com/watch?v=HdFFneZ46JQ
あと、「パンダを使っての中国人陰謀論」とかはやりすぎで妄想だと思います。
ようやく、貴ブログとパンダスキー33世氏の記事で
説得力ある意見が聞けました。
つまり中国大陸の各所にかってパンダがいた痕跡があるが
都市化によって減少し、現在では陝西省に少数の野生パンダ
(チベット自治区のある)四川省のパンダが有名
ということでしょうか?
パンダが暮らせる≒自然が残っている≒経済格差
はチベットにとってパンダとは別の問題として
確かにパンダはチベット固有種ではないですね
私も別にチベットを侵略する中共やその汚いやり口には憤慨してますが、
残念ながら、それとパンダの生息域の問題は全く別だということです。
ただ「ペマ・ギャルボ」「有本香」といった「良い人たち」がそういう発言をしているので、それを否定しづらいことになっているのです。
善悪と事実はまた別ですね。