いろいろ、調べてみるとジャイアントパンダというものは「チベットの固有種」などではなく、


本来は黄河以南のかなり広い場所に生息していたのだが、中国人の乱獲や開発によって滅んでいき、チベット人・中国人の混在地のような僻地にのみ生息域が残っているというのが事実のようです。


 


こういう「本来はその国の象徴のような生き物がその国では絶滅に瀕して外国や僻地や異民族との共有地のような場所にしかいない」という現象はよくある事です。


別に中国やパンダに限った事ではありません。


 


例えば「最も日本らしい鳥」という質問があったらほとんどの人は「タンチョウヅル」や「トキ」と答えるでしょう。


正確には日本の国鳥は「キジ」ですが、そんなものは関係ありません。


ちなみにタンチョウヅルもトキもどちらの名前も学名は「日本の」を表す言葉がついてます。


特にトキの学名は「ニッポニア・ニッポン」です。


しかし、実際は両種共に日本では乱獲や開発が原因で絶滅に近い状態にあるのに対して中国にはそれなりの量が住んでいます。


しかし、それでも、私は日本を象徴する生き物はタンチョウヅルとトキだと思います。


こう考えるのは卑劣な事なのでしょうか?


他に韓国のシンボルになる動物は「虎」とくに「白虎」ですが、当然、虎なんてものは現代の韓国にはいません。


それで韓国では「アムールトラ」「アムールホワイトタイガー」をロシア極東地域から輸入して動物園などに展示してあります。


また、アメリカでも、「アメリカンバッファロー」が絶滅状態なので、わざわざメキシコから輸入してセレモニーなどで使っているという話しもあります。


 


あるいは「多数のパンダの生息域を奪い、絶滅寸前に追い込んだ中国人にパンダをどうこういう資格はない」とかいう善悪論のような話しも聞きました。


「中国人は足のある物は机と椅子以外なんでも食べる」で「パンダを射殺して食べていた」なんて話しもあります。


それを言えば、かつて空を覆い尽くすほど居たと言われるトキを滅亡させた日本人もどうかと思いますね。


確かにパンダは中国人が滅亡寸前に追いやった生き物かもしれませんが、今は絶滅回避に努力してますしね。


善悪論を持ち出して叩くのはナンセンスだと思います。


 


「パンダはチベットの固有種であり、それを中国が奪った」とかいう妙な話しが盛んに受け入れられたのは


? 中共政権への反発


? チベットへの同情や独立支援


? パンダを政治利用する行為への反発


などでしょうか?


 


うーん、私も正直、中国=悪玉、チベット=善玉という考えがありますが、


世の中とは必ずしも「良い奴が言っていることは正しく、悪い奴が言っていることは間違っているとは限らない」のだと思います。