2016-12-25
朝日新聞の防衛費社説、全面反対でなく「ある程度の負担は避けられまい。ただ…」という言い方が衝撃だった
http://www.asahi.com/articles/DA3S12721114.html
来年度の国の当初予算案で、防衛費は前年度当初から1・4%増の5・1兆円になった。第2次安倍政権発足後の2013年度予算で増額に転じて以来、5年連続の増加である。
中国の強引な海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル実験など東アジア情勢が不安定なだけに、ある程度の負担は避けられまい。ただ財政難のなかで、防衛費をことさら優先するような予算編成には疑問を禁じ得ない。
来年度予算案の政策経費の伸び率を分野ごとにみると、高齢化に伴う自然増や少子化対策で1・6%増の社会保障費と、原発事故の賠償関連経費が加わって3・5%増となるエネルギー対策費を除けば、防衛費の伸びが最も大きい。5年続けて1%前後の増加を確保するのも、社会保障費以外には例がなく、優遇ぶりが際立つ。
防衛費とは対照的に、教育・科学振興費は5・3兆円余と横ばいで、防衛費との差は2千億円余りに縮まる。
(略)
最近、当初予算ではこの範囲にとどめつつ、補正予算で上積みして目安を超える例が目立ってきた。補正を抜け道に使うのは今に始まったことではないが、防衛費もすっかり「常連」になっている。
(略)…「後年度負担」という仕組みで、維持・修理費もかさむため、将来の予算を圧迫していく。大学などに研究費を支給する制度に110億円を計上したのも、学術と防衛の関係で問題をはらむ。
財政の状況は厳しい。防衛費も聖域とせず、費用対効果を厳しく検証するべきだ。他の分野にしわ寄せするばかりでは、国民の理解は得られない。
いや、「反対!」でなく
「ある程度の負担は避けられまい。ただ…」
という表現だったことに、大いに驚いたのであります。
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