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島根・女子大生遺棄5年 情報求めチラシ配布 地域の安全も誓う
平成21年10月に島根県浜田市の県立大1年の平岡都さん=当時(19)=が行方不明となり、その後、遺体の一部が見つかった事件は26日、不明になって5年を迎えた。市民らから早期解決を求められるなか、島根県警や広島県警などは両県内で情報提供を求めるチラシを配布し、安全な地域の実現を改めて誓った。
島根県警は地域のボランティアらとともに、県下12署管内でチラシ8千枚を配布。JR松江駅前では松江署員らが「情報を寄せてください」と呼びかけた。
宇山洋・島根県警刑事部長は「解決して被害者の無念に応え、県民の不安を解消したい」と話した。
松江市の40代男性は「報道で5年が経過したことを知った。早く犯人を逮捕してほしい」と話した。
島根、広島両県警の合同捜査本部によると、捜査特別報奨金制度の対象になった22年2月以降、約1790件の情報が寄せられたが、昨年10月からの1年間は約140件だった。
平岡さんは21年10月26日夜、浜田市のアルバイト先のショッピングセンターを出たまま行方不明になり、11月6日に広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山で切断された遺体の一部が見つかった。