生活の知恵があつまる情報サイト

nanapi

Icon hobby趣味・娯楽

  1.  
  2.  
  3.  
  4. 【サークル向け】コミケで目にとまりやすい机上レイアウトのコツ

【サークル向け】コミケで目にとまりやすい机上レイアウトのコツ

2016年12月22日更新

 views

お気に入り

日本最大級の展示即売イベントであるコミックマーケット、通称「コミケ」。来場者の多さがニュースでも取り上げられ、人の多さと熱狂ばかりが毎回話題となりますが、自分の思い入れを発表して仲間を見つけるための、大事な出会いの場でもあります。

販売する側はせっかく一生懸命作ったものを、ひとりでも多くの人に手に取ってもらいたい。購入する側は欲しいものを探し当てたい。しかし大規模な会場と通路を埋め尽くす人ごみの中で、星の数ほどある販売ブースの中から、目的の1点を見つけ出すのは至難のワザ。

購入者と該当のアイテムをむすびつける、目の覚めるような陳列のコツはないのでしょうか。店舗VMDの経験のある筆者が、販売のプロが使うディスプレイのノウハウをまとめてみました。

机の上のレイアウトが売り上げに影響するらしい

Twitterで「#即売会机のレイアウトで売上が伸びたor逆効果だった話」というタグが話題に

ネットの気軽な「いいね」ボタンと違って、実際にお金を出して買ってもらうのはとても難しいことです。モノが良ければ買ってもらえるはず!というのは理論として間違ってはいませんが、まずは良さを見つけてもらうための工夫がなければ、せっかくの良さも伝わりません。

買う側にとっても、欲しいものが探しやすいレイアウトというのはとても助かります。

その証拠に、販売するものが前回と同じでも、机の上のレイアウトを変えるだけで売り上げに差がでるほど目にとまりやすくなるようです。確かに以下の例は、写真を見ただけでも目立つことが分かります。

販売業のプロたちが使っている陳列のノウハウがある

見やすく・選びやすく・買いやすいレイアウトとは

プロの現場ではVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)というテクニックを使っています。商品の雰囲気が引き立つようにディスプレイでも演出したり、積み上げすぎて圧迫感が出ないように法則性をもたせたり、目にとまりやすくする方法を総合的に意識しています。プロなら個人のセンスも問われますが、素人が見よう見まねで応用できるノウハウも沢山あります

  • 平積みした本に隙間をつくり、スッキリと目にとまりやすくまとめた例
  • 並べ方ひとつで、全体にも個々にも目にとまるようになる例

コミケで使えそうなノウハウ

並べ方は工夫しているつもりなのに、なぜか参考写真のようにはならず、「俺ってセンスないのかな…。」なんて落ち込んでいた人に朗報!VMDには必ずきれいに見えるコツがあります。先ほどの#即売会机のレイアウトで売上が伸びたor逆効果だった話 - Togetterまとめから良い実例をピックアップし、VMDのテクニックに当てはめて解説してみました。

商品演出

机の上の並べ方については「高く積み上げるといい」とか「同じ本を2冊並べて積み上げ、片方の山を低くすると売れているように見える」など、色々なウワサがささやかれているようですが、高さを出そうと机の上をパンパンに積み上げると圧迫感を感じたり、積み上げた山の高さがごちゃごちゃだと、かえって目にとまりにくくなります。

陳列するときはスッキリ見せて、視線の抜けていく場所を作ることも重要です。雑然と積み上げられた山は「山」や「壁」として見てしまい、一個一個に目が行かなくなってしまうからです。

スッキリとした印象をつくる方法は色々ありますが、まずは店舗VMDでも基本中の基本とも言える「三角形」を意識して並べてみましょう。VMDでは「人は積み上がっているものをつい見てしまう」と解説されており、「三角形の頂点には高い確率で目が行く」と言われています。頂点にPOPなどを配置すると目にとまりやすいと思います。

また、法則性を持たせて並べるとスッキリ見えます。これを「コード陳列」といい、それぞれの山と山の間には隙間をつくるのがコツです。視線の逃げ場が出来て圧迫感がなくなり、コード(法則性)も見えやすくなるからです。

「2冊並べて片方の山を低く」というのは、コード陳列のテクニックでもあります。高さをバラバラにすると汚く見える場合もあるので、「必ず左側の山を低くする」などの法則性をもたせましょう。

空間演出

この記事を読んでいる皆さんは、タイトルからある程度の内容を予想してページを開いたと思います。自分のサークルブースも同じように、販売物の内容に合ったレイアウトを意識してみましょう。初回から目にとまりやすく、次回以降も目印になって探しやすくなります。

「目立ちたいから派手な装飾にしたけど、売っているものはディスプレイと全然関係ない」という状態は避けましょう。「映画の予告が面白そうだったのに、本編を見たらイメージが全然違って楽しめなかった。」という場合と同じで、内容が良くても期待と違うと、ハードルが上がってガッカリしてしまいます。「コレジャナイ」を招かないようにしましょう。

下記の2件は販売物の内容にピッタリ合ったレイアウトで、立ち寄った人の期待にこたえる好例です。貯金窓口を連想させるアイディアも面白く、水色のキャッシュトレイを置くなど、小物の演出も徹底しています。「電子決済できるかな?」という本を電子決済で買わせるというアイディアもすごい。電子マネーの種類表示と「お支払いできます」と明記したPOPを立てていることにも注目!

販促演出

見やすい値札を作ることは、販売物を用意するのと同じくらい重要です。「面倒だったので紙の切れ端にシャープペンで数字だけ書いて本の上に置きました」なんて言語道断です。机から1メートル以上離れた距離を2秒で通りすぎてもタイトルと価格が読めるくらいの見やすいPOPにしましょう。

近付いて手に取らなければ内容も価格も分からない状態だと、単に買いにくいだけでなく、「手にとったら買わなきゃ悪いかな…。」という遠慮がちな人はあきらめて立ち去ります。最低限、価格だけでも見やすく明記しましょう。

さらに、ひとこと紹介文が付いていれば、一瞬立ち止まって机の上を1秒見ただけの人が、手にとってくれる確率が上がります。また、デジタル素材などの商品であればデモが見られるなど、中身が想像できるようにすると、ぐっと買いやすくなります。端末が用意できなければ印刷物でもかまいません。

装飾演出

販売物以外の象徴的な飾りを置いておくと目にとまりやすくなります。そのディスプレイがきっかけで話しかけてくれる人もいるかもしれません。看板のような効果が期待できます。できれば毎回同じものが置いてあると目印になって、「前回も気になったところだ…ちょっと見てみようかな。」と立ち止まるきっかけになるかもしれません。

企業のロゴマークやマスコットなどが、これと同じ役目をしています。会社名を知らなくてもいつも同じキャラクターやマークが付いていると「前回のアレと同じかな?」と消費者が意識しやすくなって、社名を覚えてもらうキッカケにもなるからです。

売り上げよりも大事なこと

「欲しい人」と「目的のアイテム」をスムーズにむすびつけるために、ここまでレイアウトのノウハウをまとめましたが、もっと大事なことがあります。

目立とうとしすぎてひとりよがりになったディスプレイは、歩いている人から見ても近寄りがたい存在になってしまいます。ひとりひとりのマナーの良さが雰囲気の良さをつくり、自然と人が集まりやすいイベントをつくるのです。通路での強引な呼びこみなども嫌がられます。

レイアウトを工夫する目的は、あくまでも「見つけてもらいやすく、探しやすくするため」です。金銭のやり取りはありますが、商売ではありません。営利を目的としないことはコミケの参加条件でもあります。それを忘れないようにしましょう。

コミケットはアマチュア、営利を目的としない団体(サークル)、個人のための展示即売会です。基本的に法人(会社)あるいはそれに準ずる方の参加はお断りします。
(コミックマーケット準備会編 2009:10)

参考:コミックマーケットにおける「総参加者主義」と「非営利性」の意味と歴史 - 犬が眠った日

フリマにも応用可能

探している人に見つけてもらいやすくする工夫は、フリマなどにも同じアイディアが応用できると思います。捨てるにはもったいない・誰かに使ってもらいたいものを、出来るだけ目にとまるようにレイアウトして、すぐに新しいご主人にもらわれると良いですね。見やすく・選びやすく・買いやすいレイアウトのコツとして、是非試してみてください。

※同じ方法論でSNS向けの記事も書きました。どこでも通用する技術なので是非マスターしてください。

(image by themorningglory / PIXTA(ピクスタ))
(image by bee / PIXTA(ピクスタ) )

この記事で使われている画像一覧

  • 08c263ce 838c 4c6e aa3a a8b3af1f9f1d
  • B178d2cc da11 4473 a791 104c0a9267b9
  • Aad231f1 b80c 4ec0 9553 ab5defebb30a

本記事は、2016年12月22日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

編集部ピックアップ

期間限定のPRコンテンツをチェック!

もっと見る