【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は旧日本軍の慰安婦問題に関する昨年12月28日の韓日合意について、「満足できるものではないとする方が国内に多いことも現実として受け止めている」としながらも、「24年間に及ぶ難題について、1年8カ月の難しい交渉を通じ、その時点で最善の結果を得たと思う」との認識を示した。22日の国会外交統一委員会で述べた。
尹氏は「24年間、いずれの政権でも扱いが難しかった問題を、厳しい周辺国状況、特に安倍晋三政権の保守化という大きな困難の中、国際社会と協力し支援を受けながら、(過去の)両国政府間で協議したどんな内容よりも進展した結果を生み出した」と評価。「これを上回る内容の合意を導き出すのは難しい」との見方を示した。
また、「韓日間の交渉は大変難しい」としながら、「最も簡単な方法を選択したとすれば、交渉するふりだけをして次期政権に持ち越していただろう」とも述べた。
一方、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に絡み、崔被告が外交政策に関与した可能性を問われると、「私が知る限り、高難度の外交政策に(崔被告が)関与した可能性はない」と答え、自身も崔被告を知らなかったとした。