島根女子大生死体遺棄事件
被害者である平岡都さんを”被害者”という記号にしてはならない。
彼女には彼女の人格、家族、夢、希望、未来があったのだから。
生者の言論で、死者の尊厳を傷つけてはならない。
そしてなにより
彼女の未来を奪った犯人に、法の下での正当な裁きを与えねばならない。
事件概要
2009年10月26日、浜田市在住の県立大一年の女子大生が、同市にあるショッピングセンターでのバイトから帰宅中に失踪。
11月2日に公開捜査に踏み切るも、同月6日に広島県臥竜山山頂付近にて頭部が発見。
身元を確認したところ、失踪していた被害者であると判明した。
被害者
平岡都さん(19)
島根県立大学1年生 島根県立大の学生寮に住む。
浜田市港町ゆめタウン浜田の3Fにあるアイスクリーム店でバイトをする。
寮生からは「すれちがうと笑顔で挨拶をする子」「門限を破ったり授業を休んだりしない子」という。
世界の飢餓や貧困に取り組むボランティアサークルに所属し、成績は優秀で、得意の英語を生かし「海外留学の夢を追いたいと話していたという。
自立心が強い一方、家族に対しては甘えることもあったという。
同じサークルのメンバーは「話しやすくて社交的な人」といい、面接をした飲食店のオーナーは「はきはき話す子で、明るく接客向き」との感想を抱いた。
島根県警 情報提供のお願い
死体所見
事件資料
私が考える犯人像
*
*
殺害方法から考察する犯人像
バラバラにしたことから考察する犯人像
電話帳の袋を使用したことから考察する犯人像
発見された靴から考察する犯人像
犯行の順序から考察する犯人像
被害者の拉致から考察する犯人像
殺害方法から考察する犯人像
この事件、どうしても"バラバラ"というところに目が行きがちだが、「紐による絞殺」という点に注目してみる。
まず絞殺とは索状、つまりひも状の物で頸部を絞め、窒息死させる事である。
窒息死の中に絞殺と扼殺、溺死、圧死なども含まれるから注意したい。
特に絞殺と扼殺は、紐で頸部を絞めるか、手で絞めるかという微妙な違いしかない。
頸部を圧迫すると、頚動脈、頚静脈を閉塞する。これにより脳への血流が遮断されてまず気を失う。
首にチョークを入れられると気絶するのと同じだ。
これはものの数分で気絶に至る。
気道を閉塞、狭窄状態にする事により窒息状態にする事ができるが、完全閉塞するのは難しく、窒息死に至るまでに十数分〜数十分掛かる事さえある。
また頚動脈洞を圧迫する事で、心拍の急停止や、呼吸抑制が起こることがあり、これらが単独、または複合的に発生する事によって死に至る。
サスペンスドラマではものの数秒で殺しているが、あれはドラマ的描写に過ぎず、はっきり言って殺害方法として簡単なものではない。
しかしメリットもある。
まず殺害時に血が出ない。これはかなり大きな利点だ。
殺害時に返り血を浴びたなら、犯人にとって不利な証拠になりかねない。
そして殺害時に被害者は悲鳴を上げる事ができない。
気道を閉塞されているから当然だが、この利点も大きい。
要は、絞殺という殺害方法は人知れず殺害する殺し屋的(暗殺?)なプロ向けな方法だ。
気道を完全に閉塞しようとすると15キロも力も必要だし、絞めるコツを掴んでないと時間を食う。
正直言って、素人はナイフで刺し殺した方が確実なのだ。(まあナイフはナイフで問題があるが)
まあそんなこんなでこの事件の犯人は絞殺という殺害方法として微妙な方法を使った。
そのことからどんな事が分かるか。
まず、紐という道具を使っているとはいえ殺害方法を選ぶ余裕が無かった。
紐という凶器を使っているのだから、計画的な殺害ともいえるかもしれないが、ひも状のものは案外そこら辺にある。
ネクタイ、バッグの肩紐、ストッキング、マフラー、コード、ベルト、ハンカチ、シートベルト・・・犯人が身に着けていたものかもしれないし、被害者が身に着けていたものかもしれない。
それに絞殺や扼殺は往々にして衝動的なものが多いものだ。
次の点だが、絞殺、扼殺という殺害方法の手段は衝動的であるのと同時に、被害者を"黙らせる"という意味合いも強い。
先も述べたように頸部を絞めると声は出せない。
なんらかの理由で被害者を悲鳴や声をあげて犯人は焦り、"黙らせる"ために被害者の首を絞め、そして殺害に至った可能性がある。
そして前述通り窒息死には時間が掛かる。
犯人は数分以上被害者の首を絞め続けたはずだ。
それが前からか、背後からかは私はわからないが、死体を見れば索状の交差からそれは分かる事はずだ。
それに被害者の首には吉川線があった。つまり被害者は必死で抵抗したはずだ。
どちらにせよ犯人は被害者が必死でもがき、やがてぐったりと動かなくなるのを見ていたはずだ。
それでも犯人は力を緩めなかった。
「殺すつもりはなかった」などとは言わせない。
そこには殺意か、犯罪の露呈に対する恐怖による自己保身かはわからないが明確な意思があったはずだ。
もし以上のことが当てはまるのならば、この犯人は殺害が目的だったのではなく、結果"殺してしまった"ということになる。
そうなると被害者に近づいた別の目的があるわけだ。
となると"バラバラ"にしたのは"殺害"の後始末であり、猟奇性とは全く別の側面が見えてくる。
バラバラにしたことから考察する犯人像
その前にテレビなどでも度々登場する元監察医上野正彦氏の著作「死体は知っている」を久しぶりに読み返したところ、今回の事件と良く似た描写のところがあったので書いておく。
P181 バラバラ殺人という項目のところだが、上野氏はここでバラバラ殺人は必ずしも猟奇的なものではなく、自己保身のため証拠隠滅のためにバラバラにすると言及している。
「証拠を隠すためと同時に、死体を運搬しやすいように分割する。分散遺棄すれば、被害者の身元はわかりにくくなる。被害者が分からなければ、殺した本人に捜査が及ばない。・・・さらに乳房や陰部まで切り取られていると、変質者の犯行かなどと書き立てられるから、誰しもそう思ってしまうが、性別まで分からなくしたほうが身元はわかりにくくなる」 −本文より引用
まったく同意見だ。
バラバラ殺人となるとメディアはこぞって猟奇的だ、変質者だ、などと報道するが、安易すぎやしないか。
ましてや信憑性の低い「食べられたあとがあった」などと騒ぎ、カニバリズムを持ち出して、挙句の果てには"ハンニバル・レクター"まで持ち出した。
一体どこが今回の事件にそっくりか?
もし仮に食べられたあとがあったなら、それは動物の可能性を考えるべきではないか?なにせ10日ほども山中にあったのだから。
メディアはセンセーショナルにすれば視聴率が取れるし新聞も売れる。
でも真実をぼかして何が報道か。
・・・話が逸れたので軌道修正する。
はっきり言って私は最初から猟奇殺人犯という可能性はあまり考慮していない。
まず遺棄の仕方が地味すぎるし、警察に対する挑戦的なところも感じない。
しかしながら、埋めずに山中に捨てるという遺棄の詰めの甘さがひっかかる。
それにバラバラにしたところでDNA鑑定ですぐに身元はわかる。これは上野氏の本の中でも書かれていたことだ。
指紋を削ろうが、顔を潰そうが、焼こうが、DNA鑑定すれば一発だ。
そこで記事を読み返していたところ、あることに気付いた。
まず死体が遺棄されたであろう日付は警察の発表では10月26〜31日。
その一方、被害者が失踪して公開捜査され、報道されたのが11月2日。
もしかしたら犯人はこんなに早く遺体が見つかったのは誤算だったのではないか?
被害者の頭部が発見されるまでは女子大生の失踪事件にすぎず、発見以前の記事を見ると殺人事件に巻き込まれたという可能性なんて微塵も感じさせていない。
11月4日の記事に至っては被害者がバイトを辞める予定だったという事に触れ、自発的な失踪という可能性すら匂わせている。
もし頭部が見つからなければ失踪事件として数ヶ月もしないうちに風化していたかもしれない。
その上、被害者が住む島根ではなく、広島県の臥龍山に遺棄された。つまり県警も違う。
頭部が発見されたのがもっと後だったら、失踪事件と結び付けられなかったのではないか?
DNA鑑定をすれば身元は割れる。
でもそれは被害者の目星が付いていればの話だ。
もしバラバラ遺体と被害者が結び付けられなかったなら、国内では年間10万人の失踪者が出ている現状において、その10万の中に埋没した可能性だってある。
こうなると話は簡単になる。
"バラバラ"にしたのは犯行の隠匿のため。
胸などを切除したのは性別を確認し辛くし、身元特定を困難にするため。
(実際のところ骨盤の形や、DNAからも性別は分かる)
犯人の誤算。
想像以上にはやく失踪届けが出され、警察が捜査を開始したこと。
そして山中に捨てた遺体が想像以上に早く見つかったこと。
現在の状況が、犯人の思惑通りではない可能性が高い。
電話帳の袋を使用したことから考察する犯人像
先日発見されたプラスチック片が、電話帳の配布に使われる袋の物である可能性が高いとされた。
それは一体何を意味するのか。
まず電話帳(ぶっちゃっけタウンページ)の袋なんてそうそう手に入る代物ではない。
金を払えば買うことも出来るが、普通の入手手段は電話加入者がNTTから年に一度貰うことだ。
つまり昨今多い固定電話を持たずにケータイで済ますような若者は捜査対象から外れる。
そしてなによりも年に一度しか手に入らないものをもっているとい事実。
つまり最近手に入れたか、物持ちが良いかだ。
そこで電話帳の発行時期を調べてみた。
すると驚いた。
島根の電話帳が発行されたのは2009、4月。届けられたのは3月らしい。
事件があったのは10月26日。
犯人が島根県在住だとしたらえらく物持ちが良い。
そして次に調べた広島。
なんと2009、12月。届けられたのは11月ということだ。
死体が遺棄されたのは10月26〜31日というのが警察の見立てだ。
11月に届けられる電話帳の袋を使える可能性は低いが、もし仮になんらかの理由で早く手に入れることの出来た人間がいたのならば、はっきり言って島根県民よりも犯人である可能性は濃厚だ。
しかし、その可能性はいったいどれだけあるか?
ほとんどの場合、電話帳が届くのはその月の末だ。
普通に考えて広島県民よりも島根県民の可能性のほうが高い。
競馬で言うならば、本命島根、大穴広島といったところ。
いちおう島根の隣の山口県も調べたが島根と同じ2009、4月発行3月届けである。
とりあえず警察は事業所を調べて両県の電話帳の購入履歴を調べるだろうし、袋を手に入れることの出来そうな事業所の人間も調べるだろう。
。まあ事業所の人間や、バイトで袋詰めした人間、電話帳を購入した人間など例外は幾らかあるが、そういったイレギュラーには警察が注視してくれると思うので今回は考慮に入れない。
確率で言えば広島県民より島根県民のほうが袋を所持している可能性は高い。
島根県民にしても半年近く前に配られた袋である。所持している可能性はあるのか?
まず注目したのは島根のゴミの収集方法。
島根の公式サイトを見たところ、全てのゴミは指定ゴミ袋で捨てなければならない。
つまりレジ袋などを使ってゴミを捨てることは出来ないわけだ。
それならば半年前のビニル袋が使われずに残っていたのも頷ける。
しかしながらなぜ犯人は"電話帳の配布用のビニル袋"というレアな袋を使わなければならなかったのか?
半年も前の袋を使わなければならなかった理由、それはもしかして他に使えそうな袋が無かったのか?
島根のレジ袋の有料化は2010年2月からとなっており、エコバッグの持参率も15%と、普及率も低い。
しかしその一方で浜田市は昨年10月1日〜31日にかけて"はまだマイバッグキャンペーン"なるものを開催し、浜田市内の協力店でエコバッグ推進のイベントを行っている。
そしてこの協力店の中には被害者のバイト先が入っている"ゆめタウン浜田"も含まれている。
島根の他の地区に比べれば浜田市では幾らかはマイバッグ使用率は高いのではないだろうか。
もしそれが犯人がバラバラにした遺体の一部を入れる大きさの袋を持っていなかった理由ではなかろうか?
その上、犯人が一人暮らしならばコンビニや店舗での買い物で貰うレジ袋も小さいものだったろう。
頭部ならば25×15×18センチ程度の大きさの容量が必要だし、大腿骨は37センチほど、胴体ならば高さだけでも55センチ近い長さが必要になる。
全てのパーツを納めるのに5〜6枚の袋は必要だったろうし、血が漏れる事を恐れるならば二重三重に袋を入れたいところだ。
犯人は家中のビニル袋を集めたに違いない。そしてその中に"電話帳のビニル袋"も含まれていたわけだ。
しかしばがら犯人も冷静だ。
遺体を袋に入れたまま遺棄する事はせず、ちゃんと袋を回収している。
犯行以前に貰った袋ならば犯人の指紋が着いていて当然だろうし、どこにどんな証拠がついているかもわからない。
まあそれでも袋の一部が発見されているわけだが。
以上のことから、私は犯人は浜田市在住と考える。
どんな猟奇殺人犯でも最初の事件は自分の近くで行うものだし、猟奇殺人犯でないなら尚更自分の縁もゆかりもない地で殺人をし、バラバラにするとは考え辛い。
そして浜田市の公式サイトで人口統計を確認したところ、20代男性は2318人。
警察のプロファイリングでいえばこの中に犯人がいる事になる。
私の見立てで言えば30代も含めてもいいと思うので、+3038人。
つまり5356人の中に犯人がいる・・・・・・かも。
発見された靴から考察する犯人像
11月30日に発見された被害者の靴。
警察は当初、犯人が遺棄した可能性が高いという見方をしていましたが、1月9日の記事では靴の発見現場で拉致され、それで脱げたという可能性もあるとしました。
記事の内容をみると、
・木が保護したお陰であまり汚れなかった可能性 → 遺棄直後に発見というわけでもなさそう
・落ち葉を集めている人がいる → 落ち葉に埋もれていなかったのはそのせいかも
要するに「遺棄直後に発見とは言い切れない」ってこと。
かといって「拉致したときに脱げたとも言い切れない」わけで・・・どこかの政治家みたいに曖昧だな。
私が思うに"カンガルーバーのついたベージュのRV車"が空振りだったんじゃなかろうか?
それに輪をかけて上の二つの事実が明らかになって、発見前の捜索で自信を持って「なかった!」とは言い切れなくなり、「あれ?初動捜査間違ってたんじゃね?」って思ったんじゃないか?
とはいえ、私は靴があっても警察が発見できなかった、という可能性は低いのではないかと思いたい。
調べてみると警察は10月28日〜11月4日まで複数回捜索しており、11月5日以降も調べているらしいですし。
当初は自発的な失踪という可能性もあったにも関わらず、周辺の捜索をしていることから考えても、警察はなんらかの事件に巻き込まれたという可能性を念頭に入れているみたいですから、そういった痕跡を見落とさないように注意して捜索しているはず。
いくら落ち葉に埋もれていたとしても、靴があったら全然気付かないものか?
それも何度も捜索していて、一度も気付かないことはあるか?
第一、落ち葉を集めている人がいて、実際に靴の上にかかっていた落ち葉を集めたのならば、その人に訊けば靴があったかすぐにわかる話ではないか?
というわけで、私は靴は犯人が遺棄したものとして考えてみる。
ではどういう目的で犯人は遺棄したのか。
遺棄するには相当のリスクがつきもの。現に不審車両が目撃されている。その上、靴からも何か犯人に繋がるものが見つかるかもしれない。
そんなリスクを冒して靴を遺棄した理由とは?
確かにメッセージ性を感じる部分はある。
見つかっている物が、左大腿骨だったり、左足首だったり、左足の靴だったり、左に偏っているのは気になる。
一ヶ月も後にわざわざ寮近くに置いたのも気になる。
でも先回に述べたように、やっていることが中途半端すぎるのである。
劇場型犯罪というにはメッセージ性が弱い。
ではその逆、証拠の隠滅を図ったのか?
それも薄い。
すぐそばに国道バイパスが奔り、フェンスで仕切られていてその中にはおいそれと入ることはできなくなっている。
そこに放り込めば発見は難しかっただろう。
それに被害者の靴といえども血痕もついていないようなものだ。
燃えないゴミにでも出せば何の疑いももたれずに夢の島送りに出来ただろう。
よって、証拠の隠滅を図ったにしては中途半端だと思う。
それ以外の犯人の意図が見える。
つまり"捜査の撹乱"
警察はいまだにそこで拉致されたのか、犯人が遺棄したのか判断しかねている。
犯人は警察が靴の発見を受けてそこで被害者が拉致されたと勘違いする事を期待した。
だから被害者の帰宅路をネットなどで調べ、妥当そうなところを選び、靴を遺棄した。
犯人は周到に考え、自らが捕まらないように立ち振る舞っている。
犯人の予測不能の出来事により幾つかのボロが出てはいるが、しかし犯人がしたたかで狡猾なのは変わりない。
では犯人は靴が遺棄された現場が拉致された場所だとミスリードして何をしたかったのか。
まず言えるのは、靴の発見現場周辺に犯人はなんら所縁がない、と言える。
なぜなら犯人がこの近辺に住んでいるのならば、あの周辺を警察が捜索したことを何らかの形で耳にしただろう。大学関係者ならば尚更だ。自分の学校の生徒が被害者の事件に関しては尚更耳ざといだろうし、噂話は多く耳にするだろう。特に学校というコミュニティにおいてそれは顕著ではないか?
それに犯人は自身の起こした犯罪であるからにして、興味がないフリをしながらも、注意して情報を集めているはずだ。
そんな状況下で大学の近く、大学寮の近くで警察の捜索があったことを知らないとは思えない。
よって犯人は発見現場周辺にいないことになる。
では逆に、犯人がミスリードをしなくてはけいなかった理由とは?
恐らくではあるが、被害者が拉致された場所が判明すると犯人にとって不利になるのではないか。
つまり犯人と結びつきの強い場所、住居の近く、仕事場の近く、由縁のある場所などではないか。
「拉致されたのはどこか?」
それが犯人と被害者を結びつける接点になるのではないか?
犯行の順序から考察する犯人像
犯人が犯行を犯した順序を考えてみる。
1) 拉致→殺害→バラバラ→遺棄
2) 殺害→移動→バラバラ→遺棄
3) 殺害→バラバラ→遺棄
1)と3)の場合、殺害と解体は同一の場所で行われたと考えるのが妥当だろう。
まず1)の場合、これは被害者を帰宅経路において拉致し、犯人の自宅などに連れ込み、暴行。
そして殺害に至ったケースである。
2)の場合。これは被害者を帰宅経路で襲い、そのときに殺害。何らかの理由により、遺体をどこかへ運び、解体したケース。
3)の場合。これは被害者が自ら犯人の活動圏内に入ってきた場合。
被害者が、犯人の車、家、管理する建物などに入り、そこで殺害された。
まず2)はないだろう。
わざわざ遺体を移動してバラバラにする必要性がない。
バラバラにする必要性が生じるのは、殺害と解体が同一の建物で行われ、尚且つその建物に犯人が何らかのかかわり合いがある場合である。
放置しておくと犯人が明白であるために、犯人は犯行を隠すために早急に遺体どうにかする必要が迫られ、バラバラにしたはずである。
しかしながら拉致したというのも考えづらい。
おそらく犯人は単独犯。
複数犯ならば解体するよりも、そのまま遺棄したほうが簡単だからだ。
特に山に捨てるのならばなおさらである。
だが単独犯ならば、拉致はぐっと難しくなる。
被害者を無理やり車に連れ込んで連れ去るというのは難しい。
小柄とはいえ、若い健康な大人の女性をなんの抵抗もなく連れ去るなんて不可能だ。
ではなんらかあの方法で気絶でもさせて連れ去ったのか?
しかし、そう簡単にいくものだろうか?
考えられるとすれば、薬品か、スタンガンか。
薬品は難しいとしても、スタンガンなら簡単にネットで買える時代だ。
その可能性もあるだろう。
被害者の拉致から考察する犯人像
犯人はどうやって被害者を連れ去り、殺害に至ったのか。
上の項目と多少かぶる部分もあるが、今回は連れ去りに重点を置いて考えてみる。
可能性としては次のようなものがあげられる。
1)自発的に被害者が移動した
a)犯人の車に自ら乗り込んだ
b)犯人のいる建物に自ら入った
2)拉致された
a)車に強制的に乗せられ、連れ去られた
b)近くの建物に連れ込まれた
まず1)。
警察は当初、知人の車に乗ったのではないかとの見方をしていましたが、それが1)のa)のパターン。
しかしながら被害者のケータイの履歴にそういった待ち合わせのメールなどがないことから考えてもその可能性は低い。
それはb)にも言えることで、全く連絡もなしに誰かの家を訪ねる、という可能性は考えにくい。
例外として、見ず知らずの人間の車に乗ることがある。つまりタクシーなどだ。
可能性はゼロではないが、際立って遅い時間でもない時間に学生の身分に過ぎない被害者がタクシーに乗るとは考えにくい。
それにタクシーは往々にしてGPSなどでロケーションされているのではなかったか?
そう管理されている車両で犯罪をするのは難しいだろう。
次に2)、強制的な拉致。
真っ先に思い浮かぶのはa)のパターンだろうが、犯人が単独犯であるとこれは難しい。
被害者の抵抗、目撃される可能性、車を運転しながらも被害者の動向に注意しなくてはいけないなど、問題点は山積みだ。
それに対しb)の可能性はけっこうあり得るほうではないか。
被害者の帰宅経路の途中に犯人の家なり管理する建物なりがあり、被害者が来たところで襲い、建物内に連れ込んだ。
このパターンに江東区のマンション神隠し事件があるが、被害者の住む一室の2件隣りが犯人の住居だった。
間の家が未入居だったことが犯人にとって有利に働き、物音などで不審に思われることもなかった。
島根の事件でもこの方法を犯人がとったのだとしたら、犯人の家(もしくは管理する建物)は一戸建てかそれ以上の大きさであって、アパートの一室というものではない可能性が高い。
また、犯人の家(もしくは管理する建物)は被害者の帰宅経路沿いにある、という警察のプロファイリングに合致することにもなる。
警察がどれくらいの確度でこのプロファイリングを出してきたのかはわからないが、全く根拠がないわけでもないだろう。