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王道でいこう! 作者:鮭秋刀魚
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旅立ち編 プロローグでいこう!

カマラが王都に行ってから三年経った…
鏡を見る。背は伸びたし、顔は相変わらずイケメンだ
「ああ、俺ってなんてイケメンなんだ、まるで若い頃の緋村◯心じゃないか…美しい」気持ち悪く自分を抱きしめ己に酔う
「キモっ…」ナルシストな自分に吐き気がした
他の人間が見たら俺が情緒不安定な人間に見えるだろう
いや一人でいる時ぐらい皆こんなもんだろう。うんうん
一人納得すると朝飯を食いに行く

「おはよう。父さん、母さん」
「「おはよう。アカシャ」」
飯食べる、今日もご飯が美味い!
「カマラちゃんからの手紙はどうだった?元気そうだったか?」
昨日の届いたカマラから手紙の気になるのか父さんが聞いてくる
「いつも通りだよ。愚痴ばっかだった(苦笑)」やれ教師が無能だの、貴族の坊っちゃんが鬱陶しいだのカマラも大変そうだ。正直、死亡フラグビンビンに建てて行ったので、すごく不安だったが本当に平和みたいでよかった
「そりゃあ、よかった。」
父さんも安心そうだ
「カマラちゃん、問題なさそうでよかったわね」
「うん!」
本当によかったと思う。貴族の坊っちゃん連中が無理矢理、カマラを手篭めにしたらそいつら全員死ぬ運命だからな

朝飯食った後、リムの家に行く。その前にいつも迎えに来るルダが来なかったので迎えに行く
「どうせ寝てんだろうなぁ」
そう思いながらルダの家のドアを叩く
「…アカシャ君、あの子まだ寝てるわ…ごめんなさいね?」
本当になんでこの人からアレが産まれたのだろうか?
「いいんですよ。」ニッコリ
「嗚呼、私が若ければ…///」
「今も若いじゃないですか」キリッ
「あん♡アカシャ君!チヨコを抱いて♡///」(チヨコはルダの母親の名前)
やっぱりルダの母親だなぁと心底思った
パンツを脱ごうとしているおばさんを手刀で昏睡させルダの部屋に向かう

勝手にルダのドアを開ける。なんで毎回、ドアマナーに厳しくしていた俺がルダの部屋には勝手に入るかって?家畜(ルダ)にマナーは必要ないからさ…
何処かの家畜王みたいな思考を巡らせる(知らない人は家畜王ってググッてね♡)
案の定、グースカだらしなく寝ているルダ
「や〜ん♡アカシャのエッチィ♡むにゃむにゃ…」発言にイラッ☆とする
「チッ、コイツまたパンツ一丁で寝てやがる」
コイツの裸体を見た所でなんの欲情もせんな
やはり猿か…そう思いながら助走し飛ぶ
「猿死すべし!」
大の字に眠る。ルダのお腹にジャンピングエルボーをかます
「バナナっ!?!?」Σヾ(‘ω’;)ノ!?
お腹に激痛がはしり驚愕するルダ

「ハッ!?アカシャナンデェ?!」Σ(‘ω’;)
チッ、生きてんのかよ…
「リムさんの家に行くんだろ?」
「おぅっ!?そうだったじぇィ!!」(‘ω’;)
「お前大丈夫か?」
俺がやったことだけど、コイツの目がちょっとアレな人みたいで怖い
「(‘ω’;)?」
その顔やめろ!
「なんか知らんけど、でぇじょうぶ!でぇじょうぶ!アヒャヒャヒャッ☆」
ヾ(‘ω’;)ノ=3=3=3
変な感じに笑いながら駆けて行く
「これは酷い…」
そう呟きリムの家に向かう。アカシャだった

リムの家のドアを叩く
「アカシャ来たんだね?」
出迎えたのはエリオだった。この三年で何故か髪を伸ばし一段と女らしくなった(だが男だ!)
「よう、エリオ。」
「ルダ来てるよ、何かおかしいけど…汗」
申し訳ないと思いつつ発言をスルーする
「リムさん、まだ寝てんの?魔術の鍛錬の時間だろ?」
カマラの代わりに今はリムが俺とルダの魔術を見てくれている
「今日は違うんだ…母さん呼んでくるね?…」
沈んだ顔をして、たたっと呼びに行った
「どうしたんだアイツ?」
いまだにアヒャヒャヒャ☆っと笑うルダの横に座る

リムがエリオと共に来た
「ん?うわっ!?何だコイツ!?」
アヒャヒャヒャ☆っと笑うルダにリムがびっくりする
あまり驚く姿を見ないから新鮮だなぁ
「いつもの病気ですよ!」
自身がやったことを忘れ、のほほんと答える
「そ、そうか…。そうだな、いつも通りだ」
平常を取り戻した様だ。最近ではやたらキリッとした状態が多いがいつもはボンヤリしたやさしいリムだ
キリッとしているってことは真面目な話かな?
「今日は魔術の鍛錬じゃないって聞きましたが?」
「うむ、その事なんだが…最近、近隣の村が盗賊達に襲われているらしい。どんどんこちらの村に近いているのでな」無表情で答えるリム

「ギルドに頼んだりしていないんですか?」
ギルドの冒険者ってこういう奴等の掃除もしてんじゃないの?
「無論、頼んだみたいだがあまり名の通ってない盗賊達みたいでな、質の悪い冒険者しか寄越さないで返り討ちされるのを繰り返しているらしい」
無能すぎるだろギルドの奴等
「大丈夫なんですか?質の悪い冒険者って言っても魔術ぐらい使える人も居るんでしょう?」
「魔術を使えると言っても、たかがしれているよ。お前達が異常なだけで階級の低い冒険者は魔術を覚えてないのがザラだよ」
俺達って異常なんか…奇跡の世代ってやつぅ?いやあの漫画見た事ないけどw

「で、どうするんですか?ギルドは頼りにならないんですよね?」
「ああ、だから私とお前でゴミ掃除しようと思ってなぁ」ニヤニヤ
悪い顔してんなぁ
「母さん!アカシャはまだ8才だよ?危ないよ!母さん一人で行ってよ!!」
エリオぇ…
「お前なぁ…母一人で盗賊達を相手しろと言うのか?酷いじゃないか…」
悲しそうな顔をするリム
「き、傷ついたフリなんてしても無駄なんだから!」フンッと顔背ける
「おい!エリオ!お前、母親をなんだと思っているんだ!もっと大切しろよ!」
「え!?アカシャ、あ、あの…でもそのぉ…うぅ…涙」
俺がブチ切れたことに狼狽えるエリオ
「そうだぞ?エリオット…」ニヤニヤ
リムを見るとニヤニヤしていた、なんだよふざけてたんかい!

「うぅ…だから言ったのに〜涙」
リムの演技をわかっていたのか涙目になるエリオの頭を撫でる
「わ、わりぃなエリオ」
「うん!いいよ!えへへ♡」コイツ、目の奥がハートマークになってやがる…
「おやおや…フフン!」俺へのエリオの感情を知っているのかイヤラシイ笑みを浮かべるリム
俺にそんな趣味ありませんよ!?

「さて、ふざけるのは終わりにしてエリオ?アカシャは問題ないよ、お前よりはるかに強い上にⅤ(ファイブ)だしな」
まあエリオは俺のレベルアップしたチカラをまだ見てないしね
「Ⅴ(ファイブ)なのは知っているけど…そうだ、アカシャのおばさんが許すわけないよ!」
そういやそうだな、さすがに盗賊退治は許さないだろうなぁ…はあ
「それは問題ない。渋っていたが賞金の7割を渡すことで許してもらったよ、クソッ!あの銭ゲバめ!」
母さん…(涙)

「もちろん、あたしも連れてってくれるよねぇ?」(๑ÒωÓ๑)
キリッとした表情で発言するルダ、なんだ戻ったのか。よかったぁ。ホッとする
皆がルダに注目したその瞬間
「あちきも行くわ!!ママァ、あちきもバナナの聖地へ?!アヒャヒャ☆」?ヾ(‘ω’;)ノ?
一同で可哀想な子を見る目で一瞥(いちべつ)した後、スルーして話を進める

「アカシャ明後日、出発だ。」
「うん、わかった。」
「準備するものは明日話そう…」
チラッとルダを見てさっさとコイツを連れていけと視線で訴えてくるリム
「アッハイ。」
ルダの首根っこを持って引きずりようにルダとリムの家を後にした
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