_(:3」∠)_ 眠い。

折れた左手が煩わしい
毎度、忘れてるがよく考えればありとあらゆる財宝が収まっているのだから折れた腕を回復する薬とかあるのではないのか？と考えたので

ヴァイシュラヴァナを展開して回復薬、回復薬と念じてみる
すると空間からズズッと緑色に光っている器が出てきた

「これ、本当に回復薬なんかな？…」
不安しか感じない、やはり鑑定スキルが欲しい所だ
それかヴァイシュラヴァナの財宝一覧表的なもの
ただ、なんとなくだがこれは回復薬だと思える変な自信がある

不安と自信がおりまざった所で意を決して回復薬だと思われる、それを勢いよく飲み込む
「なんだこれ、うめえ〜」
身体全体の疲労、左腕の痛みがスーッと引いていくのを感じる
秘薬レベルの回復薬なんだろう、エリクサー的な

固定していた左腕を解放する
「魔力も回復してるし、味もいい最高の品だな」
左手をにぎにぎしながら呟く
もう一回、ヴァイシュラヴァナから今の回復薬を取り出す
さっきも感じたが取り出す際に俺の魔力が減るのを感じる
おそらく、使って無くなった分も俺の魔力で支払われてる
飲んだ後、回復薬が量子化して消えた際、体内の魔力の減りを感じたからだ

「これって武器とかも壊れたら俺の魔力で再生するってことだよな、例えば剣が敵に刺さった瞬間、剣を爆破させても魔力さえ支払えばヴァイシュラヴァナの中で再生されるわけだ」
武器を矢としてだけじゃなくミサイルとしても射出出来るとか戦闘の幅が広がる
「胸が熱くなるなぁ〜」
仁王立して笑う俺が敵を絨毯爆撃(じゅうたんばくげき)で無双する妄想をして悦に入る
俺ってマジでチートやん？ぐふふと笑うアカシャ

魔術の鍛錬が終わり、自宅に帰ろうとした道中ルダがいた
「なにやってんだ？アイツ…」
ルダは何やら目を閉じ、拳を握りん〜っと力を入れてる
「むむむぅ〜ファイヤー！！」
握ってた拳を目の前に広げ、ファイヤーと唱えた
プークスクス、ルダぁ？お前五大元素って知ってるか？オドもマナも知らんのに魔術行使しようとしてて草生えるわぁw←最近まで知らなかった奴

お前の場合、バナナ〜って念じた方がまだ可能性あるわw
とバカにしていた瞬間、ルダの手のひらから火が出た
「ファッ！？」
「おーでたでた。すげー」
なんなのアイツ…？おーでたでたって…
ふ、ふん。俺も出来るしぃー、見た瞬間出来ますわぁ
い、今はやらないけどね！！

てかアイツ、どうせカマラかリムさんにでもこっそり教わってたに違いない！そうだきっと！
「やぁ、ルダお前も魔術が使えたナンテ、スゴイなー(棒)」
「アカシャ！見た見た？あたしのバーニングファイヤー！」
ネーミングセンスww プゲラプゲラ
バーニングwwファイヤーwwとかwww プゲラプゲラ
「俺も出来っけどぉーw(スゲーナ)」
「アカシャも出来るのかぁ？！」
いかん、いかん本音と建て前が逆になっちまった(苦笑)
むぅと俺も出来ることに残念がるルダ

「気にすんなよw、俺は産まれた時から出来たからさぁw」(嘘)
「やっぱり、アカシャってすげーな、おねしょしたけど」
そうそう、やっぱりお前にはそれがお似合いだ…エ？
「え？」
コイツ今なんつった？オネショ？
「アカシャ、カマラお姉ちゃんの所でおねしょしたんでしょ？あたしも毎日してるから気にすんな？」
なっ！と俺の背中をさすりながら慰めてくるルダ

コ、コイツに慰められる屈辱はアカシャとして生きた中で一番の屈辱だ(絶望)
てか毎日って…ルダの母親に哀れみすら覚えた
すると前方からエリオが走って来た

「おーい、二人共聞いた？」
また俺のおねしょの話か？ウンザリだよ
「なにを？」
わかりきっているが一応きいてみる
「明日、近くにいるゴブリン達を退治するんだって〜」
「ゴブリン退治か。」
そういえば朝にカマラが対処する前にとか言ってたな
待てよ？これはチャンスじゃないか？アカシャ＝オネショをアカシャ＝村の英雄に変えるチャンスだ

あー早く明日にならんかな？俺も参加して活躍する
アカシャはそう固く決意した

見てくれてありがとう。チュパチュパ