挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
王道でいこう! 作者:鮭秋刀魚
8/85

魔術でいこう!その2

夜になりカマラの家に行く
ドアを叩く、俺は幼馴染の奴らとは違う

「おや?アカシャ、腕は大丈夫かい?今日は勉強しないで家で休んだ方がいいんじゃないかい?」
心配してくれる、カマラを産んだとは思えないほどふくよかな人だ

「おばさん、こんばんは 大丈夫ですよ」
「晩ご飯もう食べたのかい?よかったら食べてくかい?」
俺はその申し出を断り、カマラの部屋に行く

「カマラ姉ちゃん」コンコン
「アカシャか?入っていいぞ」

「さて、今日は…」
利き腕が使えないので、今日はこの世界の歴史の勉強



歴史の勉強が終わり、魔術の勉強をする
「魔術の勉強の勉強を始める」
ルダの奴、結局来ないのかよ…
「何すんの?」
「まずはアカシャの魔術を見せてくれないか?無理をしない程度でいい」
「わかった」
ヴァイシュラヴァナと心の中で呟く、すると俺の背後にそれは現れた

「こ、これは?…なんだ?これは魔術なのか?」
困惑するカマラ
「これって魔術じゃないの?」
俺もわからんからなぁ、あの幼女にもらっただけだし

「なにもない空間から現れた…五大元素の空なのか?じゃあこの扉はなんだ?」
五大元素ってなんだっけ?
「あの、五大元素の空って、何?」
「あぁ、元々四大元素の地、水、火、風の四つの属性あったわけだが最近になって空という属性が加わって五大元素になった」
「世界を形作るために必要なものだとされているのが五大元素なわけだが私もそこまで理解している訳ではない、王都の図書館で少しかじっただけだからな」
「特に空の属性についてはよくわからん、最近発掘された過去の文献で空の属性があると記述されてたらしい」
「らしいって、でもさっき俺の魔術見て五大元素の空って言ってたじゃん」

「全く見たことのない魔術だったからな安直に考えれば空=空間と考えられるだろ?」
結構アバウトだな
「じゃあこの蔵は空間魔術的な感じなのかな?」
「蔵?これは蔵の扉なのか?」
そういえば扉の部分しかみせてなかったな
「これを開くとこう…」
俺はヴァイシュラヴァナの扉を開き、そこから無数に空間からわき出る?武器の一本を握りカマラに見せた

「!?どういう原理なんだそれは…その武器達でゴブリンをやったのか」
「俺もよくわかんない、気づいたら出来てたから」
ヴァイシュラヴァナに先ほどの武器を放り込む
「うーん、空間魔術というより空間魔法の方がしっくりくるがな」
違いがよくわからんな
「その魔術に名前はあるのか?」
「一応、ヴァイシュラヴァナってつけたけど」なんだか恥ずかしいわ、厨二っぽいしw

「ヴァイシュラヴァナ?」
あんまり聞かないでほしいわ、厨二のネタを説明するのは恥ずかしい
「お、俺が昔見た絵本かなんかであったんだよ…ははっ」
”ヴァイシュラヴァナとはインドだと財宝神とされて日本だと毘沙門天って名前で有名”
「そんな絵本あったかなぁ〜」
と考えているうちに疲れたのか休憩ということになった

休憩中
「カマラ姉ちゃん、騎士学校に行くって本当?」
父のクータスタから聞いた、話をカマラに聞く
「ん?聞いていたのか?行くさ、自分の力を試すいい機会だからな」ぐっと手のひらを握るカマラ
やっぱりこういう力を持ってる人って上を目指すものなのかな?
しかし、このままカマラとのフラグを立てずに行かせれば騎士学校でイケメン貴族にNTRされちゃうかもしれん

俺は俺のものと決めたものを盗られるのが大嫌いなのだ←クズ
なんとかしなくては…

「カマラ姉ちゃん、俺も連れていってくれる?」
「いや、駄目だ何を言っているんだ!」
「いやだぁぁあ、俺も行くだぁ!」と涙目になりながらカマラに抱きつく
「アカシャ…お前なら王都でもやれるだろう、でもクラさんやクータスタさんはどう思うかな?」
「うっ」
この間、この世界では両親を悲しませないと決めたばかりだ

「そうだ、お前はまだ5才だ…まだお前自身にも両親は必要だし、親にもまだ子供が必要な時間というものがある」俺をよしよしと頭を撫でながら諭すカマラ
15才で達観しすぎてると思うがそれぐらいの人生の歩み方をしてるんだろう

「じゃあ俺と結婚してください!」
「はあ?!いやっえっ?なっなにをい、言ってるだー(言ってるんだ)?!」
あまりの事に顔を真っ赤にして取り乱すカマラ

「俺はカマラ姉ちゃんが好きなんだ!カマラ姉ちゃんじゃないと駄目なんだ!だから結婚してよぉ!」
俺はカマラの胸に顔埋めいやいやをする
「ら、らめにきまっているだろ!私は15でキミはまだ5才なんらぞ?!」
動揺しすぎワロタw

「カマラ姉ちゃんは俺が嫌いなの?」
「す、好きだ、大好きだ!でも私はショ、ショタコンではない!けっ、決してアカシャを性欲の目で見たことはない!」
その言葉を待っていたぜ…ここで俺は切り札をきる

「嘘だっ!!!だって俺が前に泊まりに来た時、俺が寝てると思ったカマラ姉ちゃんは俺のお尻を撫でたり匂いを嗅いだり…」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の声をかき消そうと努力するカマラ、愛い奴め
「俺の太ももを使ってカマラ姉ちゃんは…自分のお股を慰めていたじゃないか!!」どーんっと指を指す俺
「!?」
がーんと頭を抱えるカマラ
そ、そんな眠っていたのではないのか…私は私は…とブツブツと何かを言っている

この夜、俺はカマラという女を落とすと決めた

次の話に続く…
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ