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王道でいこう! 作者:鮭秋刀魚
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日常でいこう!

バナナうめぇ
あれから5年の歳月が経った

俺も5才になり順調に成長している
無論、自身を鍛えることを忘れない

朝からストレッチ、走り込み、筋トレなど
今、朝の日課のランニングをしている所だ

「アカシャ〜 これ!」
タオルを差し出す女の子
幼馴染のルダだ

「いつもありがとう、ルダ」キリッ
差し出されたタオルを受け取る
彼女はいつも俺が鍛錬していること知っている
どうせ彼女の母親に唆されたのだろう、どうも彼女の母親は俺と自分の娘を結婚させようと画策しているらしい

ルダは俺に惚れているその証拠に
「はわわ、あ、当たり前のことだよ〜///」
俺の笑顔と感謝の言葉に顔を真っ赤にさせ目がとろ〜んっとしてる

「いや、助かるよ」
コイツ、完全にメスの顔をしてやがるww
ルダはかわいいし俺も好きだ、だが残念なことに頭はチンパンジー並みだ(涙)

自慢ではないがいや自慢だが俺はかなりイケメンだ
最初鏡を見た時、赤髪で目元がキリッとして、女かと思ったほど美しい顔していた
あの両親から生まれたのだから当たり前かもしれない
母親が赤髪なせいか俺も赤髪だ、ちなみに親父は茶髪

この世界の人間は2次元レベルの容姿が当たり前だがその中でも俺の容姿は突質しているらしい、村一の美少年と村の連中によく言われる

「ねぇー何して遊ぶ?」
いやまだ朝6時ぐらいやで…汗

「ルダは朝から元気だなぁ、朝ごはんもあるし遊ぶのはそのあとにしようよ」

「えーー⁈今がいいんだけどな〜今あそぼ?何しようかなぁ」
基本コイツは人の話を聞かない、自分の欲を最優先にする傾向がある

「おばさん、今日朝ごはんにバナナがあるって言ってたよ」

「バナナ⁈やったじぇーーーーーー!」
ダッとバナナうめぇーと言いなが自分の家ダッシュするルダ

基本アイツにはバナナ言っとけばそれでオールオーケーだ
本当にチンパンジーなんじゃないかと心配になる
ルダの両親はまともなんだがなぁ、娘がチンパンジーな所為か俺に結婚してやってくれないかよく迫ってくる

「やぁ アカシャおはよう」
俺がルダの将来ついて心配していると黒髪の眼鏡をかけた、理知的な美少女が話かけてきた

「おはよう、カマラ姉ちゃん」
隣の家に住んでるカマラだ
俺と歳は10才ぐらい離れてる、村でカマラは神童と呼ばれてるくらい頭がいい

「今、ルダがバナナバナナって言いながら凄い速さで走っていったぞ?」

「あんなチンパンジーどうでもいいよ…」
「チ、チンパンジー⁈」
「カマラ姉ちゃん…」
俺はそう言うと彼女に抱きついた

「なんだなんだアカシャは甘えん坊だなぁ よしよし」
俺は何かと彼女に甘える、だって凄い美少女だぜ?
将来、大企業の社長の美人秘書的な感じになるな絶対
なので今の内に好感度をどんどん上げていこうと思っている

「今日も勉強教えてね?」

「ああ、いいよ
アカシャは勉強が好きなんだね。ルダも誘おうか」
「嫌だ!ルダが来たらうるさいし、カマラ姉ちゃんの家のバナナしか食べないよアイツ…」
「そ、そうだな…汗」
実際あった話だ、勉強会にルダを誘ったが3分ぐらいで飽きて他の遊びをしようと俺を誘ってきた
無論、俺は無視した
そしたらルダは俺がかまってくれないとわかったのかカマラ姉ちゃんの部屋から出て行った
家に帰ったと思ったらルダは信じられない行動をしていたのだった
なんとカマラ姉ちゃんの家のバナナを食い尽くしていたのだ

バナナはこの世界じゃ値がはるものらしくこの村では贅沢なものらしい
バナナを食べ終わったルダを見てカマラ姉ちゃんが絶望していた
あとでカマラの両親にカマラ姉ちゃんがめちゃくちゃ怒られたらしい

「ではまた同じ時間に来てくれアカシャ」
「うん、また〜」
朝ごはんの時間




「ただいまー」
「おかえりなさい、ご飯出来てるわよ」
家には朝ごはんのいい匂いがしていた

「おう、アカシャ
今日も鍛錬してきたか!エライなぁ」
俺の頭を、ぐしゃぐしゃと乱暴に撫でる親父

「もう、まだ5才なのになんでそんなに鍛えてるの?王国の騎士様とかになりたいの?」
母さんが心配そうに俺を見つめる

「いいじゃないか!俺も昔はそういうものになりたかったもんだ!冒険者とかさぁ」

「冒険者とか危ないわよ!絶対駄目よ、アカシャ」

「まだ、そこまで考えてないよ
ただ絵本とかで出てくる勇者様とかになりたいなぁって思うけどね」モグモグ
ぶっちゃけ俺自身なりたいものはまだない異世界に来たなら俺Tueeeするとは言ったけど
つかこの異世界はどうも俺が知ってる前世での世界と酷似してる所が多い

果物の名前とか通貨だってイェンって言うんだぜ?明らかに円だろこれw
現実世界の中世的な世界に俺が知ってる異世界の情報がごちゃまぜになってる感じ
カオスすぎワロタw

「なぁ知ってるか?グルさんの所のカマラちゃんが王都の騎士学校に行くんだと」
「えっ?本当なのその話」
「ああ、なんでも王国の偉い騎士様がカマラちゃんの噂を聞いてグルさんの家に来たらしいお忍びで」
カマラ・グルは村で神童と称されていたし
この村の財源や村の在り方やらこの村の価値を色々と高めていたらしい

つかそれって転生者である俺がやることじゃないの?俺が騎士学校行って貴族連中にイジメられてゴミクソみたいな扱い受けて、でも名門貴族のお嬢様や王国のお姫様に一目置かれて俺を嫌う貴族の奴と決闘して俺がボコボコにするっていう流れじゃないの?

なんでカマラ姉ちゃんが王道いってるの?ねぇカマラ姉ちゃん?リアルチートすぎない?(^^;;

俺は何とも言えなかった、俺が自身を鍛えるのと女の子達の好感度を上げている間
カマラ姉ちゃんは王道いっていたわけで、そういえばやたら大人達と話たり村の集まりにも積極的に参加してた

「平民から騎士様になれるものなのかしら?まぁカマラちゃんなら問題ないかもね!」
なるだろうなぁ!そういう存在だよ!キャリアウーマンだよ!!

「どうした?寂しいのか?アカシャ、お前カマラちゃんにベッタリだからなぁ」
「HAHAHA…」
俺はおそらく微妙な笑みを浮かべているんだろうな

「アーカシャくーん、あーそーびーましょー!!!」
俺が微妙な笑みを浮かべていると玄関からルダの声が聞こえた
つかドアを自分で開けるな!幼馴染でもそれはねぇ

「クラおばさん、バナナある?」
他人の家に勝手に入って来て一番にそれを聞くのかコイツは…

猿→(≧∇≦)(^_^;)(^_^;)←俺の両親

「な、ないわよ バナナは。パンやシチューはあるけど食べる?ルダちゃん…汗」
「あ、あぁバナナはないよ ルダちゃん昨日食べてしまってさぁ…汗」
実は家にバナナはある、だがこの村においてルダとバナナはある意味でカマラ姉ちゃん並みに有名だ
皆知ってるのだ、グル家で起きた無差別バナナ喰い事件を…
そしてルダはこの村一番のバカであることを…知っているんだ…
アカシャは涙がでた…かなしいよ…悲しいなぁ…(棒)←村に広めた張本人

「嘘だっ!!!!!!!!!!!」
ルダの大声にビクッとする両親

「バナナはこの家の中いるっ!!!」キリッ
猿→m9(^ω^) (^_^;)(^_^;)←両親

名探偵かな?バナナはいつも一つとか言うのかな?
狼狽える両親を尻目にルダは鼻を鳴らしながらバナナを探す
そして…

「バナナ発っ見!!」
高らかに掲げられるバナナ
「ル、ルダちゃん?それね今夜、家族みんなで食べようと思ってたの…一ヶ月ぶりのバナナなの…」
一ヶ月ぶりのバナナ、あまりの母の悲愴っぷりに涙が出そうになる息子

「バナナはいつも一つ!!!」
猿→☆(ゝω・)vキャピ orz orz←両親

猿が言う一つというのは一房(ひとふさ)ということだ

俺は天を仰いだ。
なぁ俺いつになったらモンスターとかと戦ったり冒険したりすると思う?
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